[見どころ] 豊嶋亮太 vs.別府優樹

5月20日(木)後楽園ホール

東洋太平洋、WBOアジアパシフィック ウェルター級王座統一戦

東洋太平洋王者・豊嶋亮太(帝拳)

vs.

WBOアジアパシフィック王者・別府優樹(久留米串間&別府優樹)


豊嶋=1995年12月27日、福岡県出身の25歳。帝拳ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:16戦13勝(8KO)2敗1分。

別府=1991年4月8日、宮崎県出身の30歳。久留米串間&別府優樹ジム所属。右ファイター型。戦績:23戦21勝(20KO)1敗1分。


総合力の豊嶋 攻撃力が売りの別府

序盤から緊迫した展開か

 ウェルター級の東洋太平洋王座を持つ豊嶋と、WBOアジアパシフィック王座に君臨する別府が互いのベルトをかけて拳を交える。WBCで35位にランクされる豊嶋、WBO12位の別府。層の厚い階級だけに軽々しく「世界」という声は出せないが、勝者が存在感を増すことは確かだ。

 豊嶋はガードを高めに置いた構えからプレッシャーをかけ、左ジャブからタイムリーな右に繋げるタイプで、バランスのとれた戦力を備えている。王座を奪った今年1月の長濱陸(角海老宝石)戦では初めて12ラウンドを戦い抜き、スタミナに問題ないことが確認できた。大きな自信に繋がっているはずだ。

 別府は戦績が示すとおりのハードパンチャーで、パワーが最大の売りだ。ラフな面はあるが、思い切り打ち込む左右のフックやアッパーはそれだけで相手を怯ませる効果がある。その一方、テンポよく突く左ジャブや左右への動きもあり、それらも見逃せない戦力となっている。不安があるとすれば王座を獲得した試合で5度のダウンを喫したことや、それ以来1年5ヵ月ぶりのリングになる点であろう。

 攻撃力という点では別府が勝るが、豊嶋も右ストレートなど決め手となるパンチを持っている。3ラウンドまでのKO勝ちをみても豊嶋が7度、別府は18度と、ともに序盤でけりをつけることが多いというデータもある。初回から目の離せない展開になりそうだ。(原功)

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