[見どころ!]宇津木秀 vs.ジロリアン陸

11月17日(木) 後楽園ホール

日本ライト級タイトルマッチ

王者・宇津木秀(ワタナベ)
vs.
挑戦者・ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)


宇津木=1994年5月6日、埼玉県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:11戦全勝(9KO)。

ジロリアン陸(本名:高橋陸)=1988年5月26日、宮城県出身の34歳。右ボクサーファイター型。戦績:17戦14勝(13KO)3敗。


KO率82%の王者 vs 76%の挑戦者
スリリングな攻防必至


 今年2月に9回TKO勝ちを収めて空位になっていた王座を獲得し、6月には8回TKO勝ちで初防衛も果たした宇津木のV2戦。挑戦者のジロリアンはプロ8年にして王座初挑戦だが、76パーセントのKO率を誇る強打者だけにスリリングな試合が見られそうだ。

 アマチュアで108戦(81勝23KO27敗)を経験している宇津木は

2018年3月にプロ転向を果たし、4年半に11戦全勝(9KO)のレコードを残している。戦績が示すとおりパンチ力があるのはもちろんだが、攻防ともに隙がない。まだ世界レベルの相手との対戦がないためWBC34位に甘んじているが、このまま総合力を上げていけば遠からず15傑入りも見えてきそうだ。

 挑戦者のジロリアンはラーメン好きでマジシャンというサイドネタで知られるが、このところボクシングでも6連勝、4連続KO勝ちを記録している。174センチの長身から振り抜く左右フックを中心にパンチ力がある。

 ともに強打の持ち主ということで、KO決着は間違いないさそうだ。

ただ、宇津木が最初から足を止めてリスキーな打撃戦を選択するとは思えない。丹念に左ジャブを突いて攻防の組み立てをしたうえで右ストレート、左フック、アッパー、さらにボディブローなどを繰り出すものと思われる。これに対しジロリアンは後手にまわることなく思い切った攻撃を仕掛けたい。勝機を広げるためにも乱戦に持ち込みたいところだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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