[見どころ!]富施郁哉 vs.増田陸
7月18日(木)後楽園ホール
日本バンタム級タイトルマッチ
王者・富施郁哉(ワタナベ)
vs.
挑戦者・増田陸(帝拳)
富施=1998年7月10日、茨城県出身の26歳。左ボクサーファイター型。戦績:17戦14勝(2KO)3敗
増田=1997年9月23日、広島県出身の26歳。左ボクサーファイター型。戦績:5戦4勝(4KO)1敗
雪辱&防衛か
それとも返り討ち&戴冠か
去る4月、堤聖也(角海老宝石)が返上して空位になっていた王座を獲得した富施の初防衛戦。増田とは昨年5月に対戦して7回TKOで敗れているだけに、勝って雪辱と防衛、さらに増田の世界ランキング(WBA11位、WBO13位、IBF15位)取りの一石三鳥を狙う。一方、挑戦者の増田は返り討ちにしてプロ6戦目で国内王座獲得を果たし、世界挑戦への足掛かりにしたいところ。序盤から目の離せない試合になりそうだ。
富施と増田が拳を交えたのは2023年5月20日のこと。当時は富施が日本バンタム級2位で、ノーランカーの増田はプロ2戦2KO勝ちだった。サウスポー同士の試合は増田が初回にダウンを奪って優位に立ち、富施が粘りながら反撃の機会を狙うという展開になった。7回、増田が再び左でダウンを奪い、再開後に守勢の富施を見たレフェリーがストップしたという内容だった。
その後、再起第2戦で富施は日本王座を獲得し、これが初防衛戦となる。一方の増田は次戦で堤の持つ日本王座に挑んだが10回判定で惜敗。今年2月、再起戦で世界ランカーのジョナス・スルタン(フィリピン)に1回KO勝ちを収めている。
1年2ヵ月前に持ち味を発揮して7回TKO勝ちを収めている増田が有利というのは衆目の一致した見方であろう。なんといっても伸びと破壊力のある左ストレートという切り札があるのが強みだ。この左を生かすためには右のジャブがカギになりそうだ。富施は初戦では序盤でつまづいているだけに、まずは慎重に相手の動きを見極めていく必要があるだろう。接戦に持ち込んで挑戦者の焦りを誘いたい。(原功)
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