[袴田事件]袴田巖さんの完全無罪獲得に関する声明
2024年9月26日に、静岡地裁は袴田巖さんに無罪の判決を言渡しました。「自白」した供述調書や犯行着衣とされた「5点の衣類」など三つの証拠捏造(ねつぞう)がある、と認定し、裁判長は判決までに長い時間がかかったことについて「本当に申し訳ない」と言葉をつまらせながら謝罪をしました。
2024年10月8日、最高検察庁の畝本直美検事総長は、2週間の控訴期限を待たずに控訴を断念すると発表し、翌日静岡地検が控訴の権利を放棄する申立書を静岡地裁に提出したことで、袴田さんの無罪判決が確定しました。
これを受けて、静岡県警察本部はコメントを発表し、「袴田さんが長きにわたって法的地位が不安定な状況に置かれてきたことについて、申し訳なく思っています」と、謝罪しました。
袴田さんは、死刑執行の恐怖から精神に変調をきたし、今も正常な状態ではありません。事件発生から58年、あまりに長い時間がかかってしまいましたが、ついに無罪が確定いたしました。これからは、平穏な暮らしを送っていただきたいと願います。
これまで長きにわたり、ご支援、ご協力を賜りました皆さまへ、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
2024年10月10日
日本プロボクシング協会
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