【見どころ】左ジャブから右狙いの王者、大坪は接近戦に活路
8月9日(木)後楽園ホール
日本フェザー級タイトルマッチ
王者 源大輝(ワタナベ) vs 大坪タツヤ(T&T)挑戦者
4月に大橋健典(角海老宝石)を7回TKOで下して日本フェザー級王者になった源の初防衛戦。大坪は3年ぶり2度目の日本王座挑戦となる。
源は構えを左右にスイッチするほか、攻撃的なボクシングをすることもできれば左ジャブを突いて距離を保つ戦いもできる。大橋戦がそうだったように、左ジャブで試合をつくりながら好機には右ストレートを中心に一気に攻め込む勝負勘も備えている。7年のキャリアで20試合をこなし、充実期に入ってきたといっていいだろう。大橋戦を含めて5連勝(3KO)と勢いもある。
挑戦者の大坪はデビューから9戦した時点では2勝(1KO)6敗1分という戦績だったが、最近の7年間は12戦10勝(3KO)2敗と見違えるような数字を残している。この2敗は世界挑戦経験者の細野悟(大橋)の持つ日本フェザー級王座に挑んで判定で敗れたものと、韓国遠征で6回判定負けを喫したもので、最近は4連勝(1KO)と好調だ。左のフックやボディブローなどで粘り強く戦うタイプで、8度の敗北を経験しているがKO負けは一度もない。
源は攻撃的なボクシングも厭わないタイプだが、ここは左ジャブ突いて挑戦者を懐に入れない策をとるのではないだろうか。そのうえで右ストレートを打ち込むタイミングを計るものと思われる。後手にまわると厳しい大坪は初回から距離を潰して食い下がりたい。(原功)
源=1991年1月13日、大分県出身の27歳。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:20戦15勝(12KO)5敗。
大坪=1989年8月15日、神奈川県出身の28歳。T&Tジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:21戦12勝(4KO)8敗1分。
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