[見どころ!]飯村樹輝弥 vs.井上夕雅

4月6日(土) 後楽園ホール

日本フライ級タイトルマッチ

王者・飯村樹輝弥(角海老宝石)
Vs.
挑戦者・井上夕雅(真正)

飯村=1998年1月7日、東京都出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:6戦5勝(1KO)1敗。

井上=1999年7月4日、兵庫県出身の24歳。右ファイター型。戦績:19戦15勝(3KO)3敗1分。

機動力の王者vs.圧力をかけたい挑戦者

 昨年7月、アマチュア時代からのライバルでもある永田丈晶(協栄)に競り勝ってプロ5戦目で日本フライ級王座を獲得した飯村のV2戦。指名挑戦者の井上はキャリア8年で今回がプロ20戦目となる。序盤から激しい主導権争いが見られそうだ。

 飯村はアマチュアで81戦68勝13敗の戦績を残し、2021年1月に1回TKO勝ちでプロデビュー。3連勝後、フィリピン3位のエスネス・ドミンゴ(フィリピン)に6回TKO負けを喫したが、再起戦で永田に勝って現在の王座を獲得した。4ヵ月後には初防衛も果たしている。足をつかって前後左右に動き、機を見て右ストレート、左フックを放つ。KO勝ちはひとつだけだが、数字以上にパンチの切れはありそうだ。

 井上は2016年8月に17歳でプロデビュー。2021年には日本ユース フライ級王座を獲得している。2022年9月には世界ランカーの加納陸(大成)と空位のWBOアジアパシフィック フライ級王座を争ったが、小差の12回判定で敗れた。その後、挑戦者決定戦を制するなど再起2連勝を収めている。どっしりした構えから圧力をかけ、距離を詰めて顔面とボディに左右フックを打ち分ける攻撃型で、こちらも約16パーセントのKO率以上にパンチ力はありそうだ。

 機動力のある飯村は足をつかいながら左ジャブを飛ばし、井上は相手の可動範囲を狭めるためにプレッシャーをかけて出るものと思われる。飯村が先に動いて主導権を握るのか、井上が巧みに圧力をかけて追い込むのか。(原功)

東日本ボクシング協会

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