[見どころ!] 内藤律樹vs今野裕介

11月21日(土)後楽園ホール

東洋太平洋&WBOアジアパシフィック スーパーライト級タイトルマッチ

王者・内藤律樹(E&Jカシアス)

vs

挑戦者・今野裕介(角海老宝石)


内藤=1991年7月31日、神奈川県出身の29歳。左ボクサー型。戦績:24戦22勝(7KO)2敗。

今野=1989年1月4日、神奈川県出身の31歳。右ボクサーファイター型。戦績:20戦16勝(9KO)4敗。


スピードと技巧の内藤

中間距離で持ち味発揮する今野


 内藤が保持しているスーパーライト級の東洋太平洋王座と、空位になっているWBOアジアパシフィック王座がかかった2冠戦。スピードとテクニックに長けたサウスポーの内藤がアジア第一人者の地位を守るのか、それとも直近の5戦で全勝4KOを収めている攻撃型の今野が一気に二つのベルトを手にするのか。序盤から目の離せない試合になりそうだ。

 内藤はアマチュアで68戦(59勝21KO9敗)を経験後、11年9月にプロデビュー。以来9年間に24戦22勝(7KO)2敗の戦績を残している。このなかには、のちに世界王者になる伊藤雅雪(伴流⇒横浜光)に競り勝った試合や、世界挑戦経験者の荒川仁人(八王子中屋⇒ワタナベ)をポイントアウトした試合が含まれる。スーパーフェザー級で日本王座、スーパーライト級に上げてからは東洋太平洋王座を獲得している。ふたつの敗北は尾川堅一(帝拳)に喫したものだ。スピードとテクニックに定評のあるサウスポーで、ここ3戦は12ラウンドをフルに戦いきっており、終盤の怖さと長丁場の戦い方を熟知している。

 今野は内藤よりも5ヵ月早い11年4月のプロデビューで、キャリア前半に三つの黒星を喫したが、以後は9戦8勝(6KO)1敗と盛り返している。17年6月の日本王座挑戦試合では麻生興一(角海老宝石)に逆転の10回TKO負けを喫したが、19年3月には上海(中国)で地元選手に逆転の11回KO勝ちを収めWBAアジア王座(JBC非公認)を獲得、一時は世界15傑にも名を連ねた。もともとウェルター級で戦っていただけあって体が大きく、中間距離での打ち合いに自信を持っている。

 攻撃型の今野がプレッシャーをかけながら前に出て、内藤が捌きながら迎え撃つ展開が予想される。今野が、内藤のスピードと足の動きを封じることができるかどうかがカギになりそうだ。内藤に自由を与えてしまうようだとテクニックの差がそのままポイント差となって出てしまうかもしれない。(原功)

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