[見どころ!] 谷口将隆vs佐宗緋月

12月3日(木)後楽園ホール

日本ミニマム級王座決定戦

1位・谷口将隆(ワタナベ) vs 3位・佐宗緋月(T&T)

谷口=1994年1月19日、兵庫県出身の26歳。ワタナベジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:15戦12勝(7KO)3敗。

佐宗=1995年7月12日、神奈川県出身の25歳。T&Tジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:20戦12勝(4KO)6敗2分。


谷口にアドバンテージ 佐宗は左対策がカギ


 世界挑戦を前に田中教仁(三迫)が返上して空位になった王座の決定戦。昨年2月に世界挑戦も経験したサウスポーの谷口、キャリア7年で初めてタイトルマッチに出場する佐宗。ハイテンポの攻防が展開されそうだ。

 谷口はアマチュアで74戦(55勝19敗)を経験後、16年4月にプロデビュー。早い出世が予想されたが、7戦目の日本王座決定戦で小西伶弥(SUN-RISE)に惜敗。10戦目の東洋太平洋王座決定戦でも小浦翼(E&Jカシアス)に僅少差の判定で敗れた。2年前にWBOアジアパシフィック王座を獲得したあと世界挑戦に駒を進めたが、ビック・サルダール(フィリピン)に12回判定負けを喫した。現在もWBO3位にランクされる谷口はスピードのあるサウスポーで、昨年9月に現日本2位の石崎開(M.T)に競り勝って再起を果たしている。再び大舞台に上がるためにも内容をともなった結果が欲しいところだ。

 勝って初の戴冠と世界10傑入りを狙う佐宗は2013年9月のプロデビューで、21戦目の今回が初10回戦となる。キャリアの途中(2015年11月~2017年7月)にかけて5試合も勝利から見放された苦しい時期があったが、その後は8戦6勝(2KO)1敗1分と調子を上げている。今年8月の試合では2回にダウンを喫したうえホールドで減点されるなど厳しい状況に陥ったが、そこから追い上げて引き分けに持ち込んでいる。からだ全体でリズムを刻みながら右を効果的につかいながら攻めるタイプだ。

 佐宗はプレッシャーをかけて序盤でリードを奪いたいところだが、

サウスポーとの対戦経験が乏しいだけに戸惑う可能性もある。谷口はそこを突いて序盤で主導権を握り、着々とポイントを重ねていきたいところだ。谷口有利のカードだが、佐宗が十分に左対策を練って戦えれば接戦になるかもしれない。(原功)

東日本ボクシング協会

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