[見どころ!] 永田大士 vs 近藤明広

12月10日(木)後楽園ホール

日本スーパーライト級タイトルマッチ


王者・永田大士(三迫) vs 挑戦者・近藤明広(一力)

王者・永田大士(三迫) vs 挑戦者・近藤明広(一力)


永田=1990年1月12日、宮崎県出身の30歳。左ファイター型。戦績:18戦15勝(6KO)2敗1分。

近藤=1985年4月3日、埼玉県出身の35歳。右ボクサーファイター型。戦績:42戦32勝(18KO)9敗1分。


馬力と勢いの永田

経験値の高い近藤


 この7月、15戦全勝だった井上浩樹(大橋)に7回TKO勝ちを収めて王座を獲得した永田の初防衛戦。挑戦者の近藤は足かけ15年のプロキャリアを持つベテランで、アメリカで世界戦も経験している元日本ライト級王者だ。

 永田はアマチュアを経て6年前にプロ転向を果たした。早い出世が期待されたが、デビュー戦で井上岳志(ワールドスポーツ)と引き分け、8連勝後にデスティノ・ジャパン(ピューマ渡久地)に7回TKO負け、2年前には東洋太平洋王者の内藤律樹(E&Jカシアス)に僅少差の12回判定で敗れるなど遠回りしてきた印象が強い。先の井上戦も不利の下馬評が多かったが、そんな予想を吹き飛ばすような快勝といえた。その勝利でWBC36位に入ってきており、さらにランクを上げるためにも実績のある近藤に圧勝したいところだ。

 近藤はデビューから3年、09年8月に日本ライト級王者になるなど早い出世を果たしたが、その後は足踏み状態が長く続いた。14年から15年にかけては5戦して3敗したが、そこから8連勝(6KO)を収め、17年11月にはIBF世界スーパーライト級王座決定戦にも出場(12回判定負け)。ただ、その後は昨年2月にIBFの挑戦者決定戦で初のKO負けを喫し、次戦でもホープの平岡アンディ(大橋)に判定で敗れている。8回判定勝ちの再起戦を挟んで今回の試合を迎える。

 自信を増している攻撃型のサウスポー、永田がプレッシャーをかけ、近藤が迎え撃つ展開が予想される。馬力のある永田に抗いきれないようだと近藤は厳しい状況に立たされそうだ。ただ、近藤の経験値と耐久力も無視できないものがある。(原功)

東日本ボクシング協会

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