[見どころ!] 久我勇作 vs 古橋岳也

1月22日(金)後楽園ホール

日本スーパーバンタム級タイトルマッチ

王者・久我勇作(ワタナベ)vs挑戦者・古橋岳也(川崎新田)


久我=1990年11月5日、東京都出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:24戦19勝(13KO)4敗1分。

古橋=1987年10月15日、神奈川県出身の33歳。右ボクサーファイター型。戦績:35戦26勝(14KO)8敗1分。


馬力とスタミナの久我

粘りと手数の古橋


 2019年5月に2度目の戴冠を果たしている久我のV2戦。久我は同じ年の大晦日にはWBOアジアパシフィック王座の決定戦に臨んだが、まさかの84秒KO負けを喫しており、これが再起戦でもある。ベテランの域に入った古橋は4年3ヵ月ぶり、3度目の日本王座挑戦となる。

 久我は一時は主要4団体すべてで世界挑戦圏内に入っていたが、2018年7月に和氣慎吾(FLARE山上)に10回TKO負けを喫し、さらに13ヵ月前の1回KO負けが響いて15傑外となっている。しかし、2016年以降の10戦のうち敗北はそのふたつだけで、2度の日本王座獲得を含め8勝(6KO)をマークしている。肩書が示すとおり国内ではトップに君臨するだけの実力を備えた選手といえる。

 挑戦者の古橋は2007年にデビューし、何度かの挫折を味わいながらも試合同様に粘り強く国内上位の地位をキープしてきた。2016年10月には2度目の日本王座挑戦試合で石本康隆(帝拳)に10回TKOで敗れたが、これが35戦のキャリアで唯一のKO(TKO)負けだ。

2017年以降は8連勝(6KO)と好調をキープしている。

 ともに積極的に攻めるタイプだが、久我が馬力とスタミナに定評があるのに対し、古橋は執拗さと手数で勝負する選手といえる。パワーで勝る久我にアドバンテージがありそうだが、前戦の敗北の影響の有無が気になる。久我とすれば序盤は慎重に入りたいが、警戒し過ぎると相手に主導権を奪われかねないため判断が難しいところだ。古橋は序盤から飛ばしてペースを握り、そのうえで粘り強く戦いたい。(原功)

東日本ボクシング協会

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