[見どころ!] 小原佳太 vs. 坂井祥紀

4月8日(木) 後楽園ホール

<日本ウェルター級タイトルマッチ>

小原佳太 対 坂井祥紀

小原=1986年11月12日、岩手県出身の34歳。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:28戦23勝(21KO)4敗1分。

坂井=1991年1月3日、兵庫県出身の30歳。横浜光ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:38戦25勝(13KO)11敗2分。


強打の小原 vs 守りの堅い坂井

矛と盾の勝負


 世界挑戦の経験も持つ小原が、メキシコやアメリカなど北米を拠点に活動してきた、いわゆる“逆輸入ボクサー”の坂井の挑戦を受ける。75パーセントのKO率を誇る強打者の小原、38戦してKO負けのない坂井。矛が勝るのか、それとも盾が持ち味を発揮するのか。

 28戦23勝(21KO)4敗1分の戦績が示すとおり小原はパンチ力に定評があり、一時は13連続KO勝ちをマークしたこともある。経験値も高い。アメリカで2度、世界挑戦権をかけた試合に出場し、ロシアではIBF世界スーパーライト級王座に挑戦した(2回TKO負け)経験を持つ。東洋太平洋王座のほか日本王座とWBOアジアパシフィック王座は各2度獲得している。

 一方の坂井は2010年6月にメキシコでプロデビューし、敗れたものの世界ランカーとの対戦経験もある。ホームをアメリカに移したあと2018年から2019年にかけて4連敗を喫したが、日本に帰ってきてからは8回戦で2度の判定勝ちを収めている。小原ほどの目立った実績はないが、38戦して一度もKO負けがない点は注目に値するだろう。

 小原は左ジャブを突いて射程をつくり、右ストレートや左フックなどで攻め立てるパターンを持っている。その型にはまると抜群の強さを発揮する。ただ、中近距離で不用意にパンチを浴びることもあり、4敗のうち3敗はKOによるものだ。ガードを顔面の脇に置いて守りを固めながら機を見て攻めに転じる坂井は、そんな小原の隙をつきたい。小原が攻め、坂井が応戦するパターンになりそうだが、スタミナと体力に自信を持つ挑戦者はダメージを最小限に抑えて終盤勝負に持ち込みたい。(原功)

東日本ボクシング協会

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