[見どころ!] 松永宏信 vs. 中島玲

4月21日 (水)  後楽園ホール

日本スーパーウェルター級タイトルマッチ

王者・松永宏信 vs. 挑戦者・中島玲


松永=1987年9月30日、愛知県出身の33歳。横浜光ジム所属。右ファイター型。戦績:18戦17勝(11KO)1敗。

中島=1998年6月27日、大阪府出身の22歳。寝屋川石田ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:4戦全勝。


6連続KO中の松永

プロ5戦目の戴冠狙う中島


 2年前に日本王座を獲得した松永のV3戦。2015年以降、6年間に11連勝(8KO)、目下6連続KOと勢いを増しているサウスポーの王者に対し、アマチュアを経てプロに転向した挑戦者も4戦全勝と好調だ。攻撃型同士のカードだけに白熱した試合になりそうだ。

 松永は新人時代、のちに世界ランカーになる別府優樹(久留米串間&別府優樹)に2回KO負けを喫したが、18戦のうち勝利を逃したのはその一度だけだ。2016年10月には韓国遠征で地元選手に12回判定勝ちを収めてWBOアジアパシフィック王座を獲得(当時はJBC未公認)。さらにタイ遠征で元世界ランカーのコムサン・ポルサン(パトムサック・パトンポートン=タイ)を4回TKOで下すなど試合数以上に経験値は高い。しかも2年前に新藤寛之(宮田)から現王座を奪った試合を含め6連続KO勝ち中だ。

 中島は興国高校、東京農大(中退)でアマチュアのリングに上がり、39戦26勝13敗の戦績を収めている。全日本選手権、国体で3位に食い込んだ実績を持つ。プロ転向は2019年7月。松永が日本王者になって2ヵ月後のことだ。初陣から3試合連続で6ラウンドをフルに戦いきり、いずれも大差の判定勝ちを収めた。このなかには、松永が4回TKOで下したコムサン・ポルサン戦の勝利も含まれている(3戦目)。ノーランカーだった昨年10月、前東洋太平洋&WBOアジアパシフィック王者の細川チャーリー忍(金子)に8回判定で勝ち、わずか4戦で10傑に入ってきた。

 松永が身長173センチ、中島が168センチとこの階級にしては小柄で、ともに攻撃的なスタイルの持ち主といえる。松永が圧力をかけ、中島が前後左右に動きながら応戦する展開になりそうだ。中島はプロではサウスポーとの対戦がなく、今回が初10回戦でもある。厳しい予想のなかでの試合となるのは仕方あるまい。挑戦者は前半から飛ばしてリードを奪って中盤を迎えたい。(原功)

東日本ボクシング協会

東日本ボクシング協会公式ホームページです。