[見どころ] 中島一輝 vs.千葉開

5月21日(金)後楽園ホール

東洋太平洋バンタム級王座決定戦

4位・中島一輝(大橋)vs.12位・千葉開(横浜光)


中島=1993年5月28日、奈良県出身の27歳。左ボクサーファイター型。戦績:10戦9勝(8KO)1分。

千葉=1993年3月3日、沖縄県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:14戦13勝(8KO)1敗。


KO率80%の中島 万能型の千葉

ともに初の12回戦


 元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(大橋)が返上して空位になった王座の決定戦。井上のジムメートの中島が後継王者になるのか、それとも新人時代から注目を集めてきた千葉が戴冠を果たすのか。

 中島はインターハイ準優勝や国体で優勝するなどアマチュアで87戦72勝(30KO)15敗の戦績を残し、2017年6月にプロデビュー。サウスポーからの右フックや左ストレートなどを武器に倒しまくり、10戦のうち8KOをマークしている。最近は同門の井上尚弥の

スパーリング・パートナーを務めながら「モンスター」のテクニックを吸収中だ。

 一方の千葉もアマチュア経験があるが、こちらは12戦9勝(3KO)3敗と試合数は少ない。2015年12月にプロデビューすると5連続KO勝ちを収めるなどして注目される存在になったが、8戦目で相手の右を不用意に浴びてダメージを被り、4回にはダウンを喫して不覚のTKO負け。これが14戦で唯一の敗北だ。以後はタイと韓国遠征を含めて6連勝(2KO)と復調している。

 パンチ力に自信を持つ中島がプレッシャーをかけ、万能型の千葉が動きながら出入りする機会をうかがう展開になりそうだ。中島が相手を正面に立たせるような状態をつくれれば得意の右フック、左ストレートが生きてくるだろう。ミスの許されない千葉は丁寧なボクシングを心掛け、中島のディフェンスの隙を突きたい。

 ともに最長で8ラウンドまでの経験しかないため、長丁場の勝負になったときは心身両面のスタミナが試されることになる。(原功)

東日本ボクシング協会

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