[見どころ] 奥田朋子 vs.吉田実代

6月29日(火)後楽園ホール

WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ

王者・奥田朋子(ミツキ)

vs.

挑戦者・吉田実代(三迫)


奥田=1983年4月21日、岐阜県出身の38歳。戦績:11戦7勝(1KO)2敗2分。

吉田=1988年4月12日、鹿児島県出身の33歳。戦績:16戦14勝2敗。


立場を変えての直接再戦!
返り討ちか雪辱か――


 両者は昨年12月、吉田のV2戦として大阪で対戦。初回に右でダウンを奪った奥田が前半で貴重なポイントを稼いだすえ、6回負傷判定勝ちを収めて王座奪取を果たしている。それから6ヵ月半、今回は立場を変え、開催地も東京に移してのダイレクトリマッチとなる。

 奥田は6年前のプロデビュー戦で4回KO負けを喫したが、2020年1月に空位の日本、東洋太平洋女子バンタム級王座を獲得。その勢いのまま10ヵ月半後に吉田に挑み、戴冠を果たしている。167センチの長身ボクサーで、体格を生かした左ジャブと右のカウンターを得意としている。

 王座奪回を狙う吉田は2014年5月にプロデビュー。日本女子バンタム級王座、東洋太平洋女子バンタム級王座獲得を経て、2019年6月に世界王者となった。初防衛戦後に現在のジムに移籍したが、その初戦で奥田にベルトを奪われてしまった。16戦してKO勝ちはないが、スタミナは旺盛で手数も多い。

 半年前の試合は初回のダウンが勝敗を分けるかたちになっただけに、吉田は積極的かつ慎重なスタートを心がけるものと思われる。奥田は再び左ジャブで距離とタイミングを計り、右に繋げたいところ。接戦が予想されるが、それぞれ初戦をベースにしてどれだけの上乗せができるか。そのあたりがカギといえる。(原功)

東日本ボクシング協会

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