[見どころ] 古橋岳也 vs.花森成吾

8月2日(月)後楽園ホール

日本スーパーバンタム級タイトルマッチ

王者・古橋岳也(川崎新田)
vs.
挑戦者・花森成吾(JBスポーツ)

古橋=1987年10月15日、神奈川県出身の33歳。右ファイター型。戦績:36戦27勝(15KO)8敗1分。

花森=1998年5月1日、東京都出身の23歳。右ファイター型。戦績:10戦7勝(5KO)3敗。


9連勝の王者 vs 4連続KOの挑戦者
古橋有利は不動

 今年1月、久我勇作(ワタナベ)に逆転の9回TKO勝ちを収め、3度目の挑戦にして戴冠を果たした古橋の初防衛戦。挑戦者の花森は半年前に日本ランク入りを果たしたばかりで、今回の試合がタイトル初挑戦、初10回戦となる。不利が予想される花森だが、このところ4連続KO勝ちと勢いがあるだけに思い切った攻撃を仕掛けてほしいところだ。

 古橋は2007年4月にプロデビューした14年選手で、すでに36戦を経験している。KO、TKOで終わった試合も含め8ラウンド以上を戦ったことが16度もあるように、体力、スタミナ、耐久力という点で優れている。劣勢のなかで久我を仕留めたことでも分かるように粘り強く戦うタイプだ。10月で34歳になるが、2017年以降は9連勝(7KO)と好調で、自信も増している。

 対照的に挑戦者の花森はキャリア5年、試合数は10で、いずれも古橋の約3分の1にすぎない。過去のデータ比較だけで試合の行方を占うならば明らかに分は悪いといわざるを得ない。しかし、23歳という若さと4連続KO勝ちの勢いがあるだけに侮れない。しかも好戦的なタイプとあって古橋とは歯車の嚙み合わせも悪くはないのではないだろうか。

 経験値を含む総合力で勝る古橋有利が揺るがないなか、花森は序盤で王者を慌てさせたいところだ。好機が訪れたならば先を考えずに一気にラッシュする必要があるだろう。挑戦者とすれば、できれば形勢有利で前半を終えたいが、酸いも甘いもかみ分けてきたベテランがそう簡単に主導権を渡すとは思えない。中盤あたりで王者がペースを上げたとき、挑戦者がついていけるかどうか。(原功)

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