[見どころ]中嶋一輝 vs.栗原慶太

10月19日(火)後楽園ホール
東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ

王者・中嶋一輝(大橋)vs.挑戦者・栗原慶太(一力)


中嶋=1993年5月28日、奈良県出身の28歳。左ボクサーファイター型。戦績:11戦10勝(8KO)1分。

栗原=1993年1月10日、東京都出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:21戦15勝(13KO)6敗。


KO率73%の中嶋
KO率62%の栗原
ジャッジは不要?


 井上拓真(大橋)が返上して空位になった王座を今年5月、千葉開(横浜光)に勝って手に入れた中嶋。一方の栗原は今年1月に井上に大差の9回負傷判定負けで王座を失い、これが再起戦となる。サウスポーの中嶋とオーソドックスの栗原。構えは異なるが両者ともパンチ力に自信を持っているだけにスリリングな攻防が見られそうだ。

 中嶋はアマチュアで87戦(72勝30KO15敗)を経験後、2017年6月にプロデビュー。9戦目に8回引き分けを経験した以外は順調に10個の白星を重ねてきた。千葉戦はポイントでは明白な差がついたものの苦しい場面もあり、そのうえでベルトを手に入れた。トータルで大きな収穫があった試合といえよう。

 栗原は井上から中嶋に移動した王座の奪回を狙う。中嶋と同じ28歳だが、こちらは2011年4月に18歳でプロデビューしている。7戦までに4敗するなど順風満帆とはいえないスタートだったが、8戦目からは15戦13勝(10KO)2敗で、この間の勝率は87パーセントと高い。敗れたのは現世界ランカーの勅使河原弘晶(輪島⇒三迫)戦と先の井上戦だけだ。2018年12月には東洋太平洋王座を獲得している。

 ともに高いKO率を残している強打者とあって、初回から緊迫した試合になりそうだ。12回まで用意されているが、ジャッジ不要の試合になるものと思われる。先手をとった方が俄然有利になるのは当然だが、栗原が8回戦に上がってからサウスポーとの対戦が1度だけというデータが気になる。(原功)

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