[見どころ]丸田陽七太 vs.日野僚

11月27日(土) 後楽園ホール

日本フェザー級タイトルマッチ

王者・丸田陽七太(森岡)
vs
挑戦者・日野僚(川崎新田)

丸田=1997年4月18日、兵庫県出身の24歳。右ボクサーファイター型。戦績:13戦11勝(9KO)1敗1分。

日野=1990年9月13日、神奈川県出身の31歳。左ボクサーファイター型。戦績:18戦14勝(9KO)2敗2分。


充実の王者・丸田の初防衛戦

先手を取りたい日野


 今年2月、佐川遼(三迫)に7回TKO勝ちを収めて日本フェザー級王座を奪った丸田の初防衛戦。7位にランクされている日野は佐川に10回判定で敗れている(2019年12月)が、三段論法が通用しないのがボクシングという格闘競技。構えは左右異なるが、長身同士の興味深いカードといえる。

 丸田はアマチュアで27戦21勝(13KO)6敗の戦績を残したあと2015年に11月に18歳でプロデビュー。6戦目に大竹秀典(金子)の持つ東洋太平洋スーパーバンタム級王座に挑んだが12回判定負けを喫した。これが過去唯一の黒星だ。以後はフィリピン遠征での引き分けを挟み6連勝(5KO)を収めている。177センチの長身と恵まれたリーチを生かして遠くから左ジャブを差し込み、踏み込みながら右ストレート、右アッパーと繋げる攻撃パターンを持つ。相手の攻撃は距離とタイミングを外すことで回避することが多い。

 挑戦者の日野は2013年10月にプロデビュー。2017年9月、当時、日本フェザー級11位にランクされていた中澤将(大阪帝拳⇒大橋)に勝って15傑入りを果たした。その後、ランキングは1位まで上昇。そのタイミングで佐川に挑んだが、中差の判定で敗れた。今年4月、7回KO勝ちで再起している。こちらも175センチと長身で、やはり遠い距離からジャブを放つ。丸田と異なるのは構えが左であるという点だ。自ら踏み込んで左ストレートや右フックを上下に打ち分けることもあれば、巧みに迎え撃つこともある。

 ともにリードパンチが生命線ということもあり、まずは丸田の左ジャブ、日野の右ジャブの差し合いに注目したい。勢いを含め総合的な戦力では丸田が勝ると思われるだけに、日野は先に仕掛けて前半をリードした状態で折り返したい。(原功)

東日本ボクシング協会

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