[見どころ]小原佳太 vs.玉山将也
12月9日(木)後楽園ホール
日本ウェルター級タイトルマッチ
王者・小原佳太(三迫) vs.挑戦者・玉山将也(帝拳)
小原=1986年11月12日、岩手県出身の35歳。右ボクサーファイター型。戦績:29戦24勝(21KO)4敗1分。
玉山=1993年10月28日、北海道出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:16戦14勝(8KO)2敗。
パンチ力と経験で勝る小原
玉山は王座初挑戦
5年前に世界王座に挑んだこともある小原は昨年2月に永野祐樹(帝拳)を下して日本ウェルター級王座を獲得。今回が2度目の防衛戦となる。7歳若い挑戦者を相手にIBF9位の実力を見せつけることができるか。
小原はアマチュアで70戦(55勝30KO15敗)を経験後、2010年8月にプロデビュー。4戦目から13連続KO勝ちを記録したようにパンチ力があり、35歳になった現在は豊富な経験も武器になってきた。
180センチの長身から左ジャブで牽制し右ストレートを打ち込む攻撃パターンを持っており、国内では頭ひとつ抜けた存在といえる。一方、ディフェンスと耐久力に課題を抱えている。
挑戦者の玉山はアマチュアで2戦(2勝1KO)後、2013年8月にプロデビュー。以後、16戦のうち14試合で勝利を収めてきた。敗れたのは松永宏信(横浜光)戦と長濱陸(角海老宝石)戦の2度だけだ。ちなみに松永はのちに日本王座、長濱はのちに東洋太平洋王座を獲得している。長濱戦後は2連続TKO勝ちと調子を上げて今回の一戦に臨む。ジムメートの永野、豊嶋亮太が先に戴冠を果たしたこともあり、モチベーションは高いものがあるはずだ。
玉山は総合的に整った戦力を備えているが、まずは小原の左を封じながら圧力をかける必要が出てきそうだ。前に出る際、小原に右を合わされるようだと前半から苦しい展開を覚悟せねばなるまい。
パンチ力と経験で勝る小原が有利だが、不用意な被弾は避けたい。(原功)
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