[見どころ]ウィルフレド・メンデス vs.谷口将隆

12月14日(水)両国国技館

WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ

王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)
vs.
挑戦者・谷口将隆(ワタナベ)

メンデス=1996年11月10日、プエルトリコ出身の25歳。左ボクサー型。戦績:17戦16勝(6KO)1敗。

谷口=1994年1月19日、兵庫県出身の27歳。右ボクサーファイター型。戦績:17戦14勝(9KO)3敗。


サウスポー対決!
距離を詰めて戦いたい谷口


 2019年8月に戴冠を果たしたメンデスの3度目の防衛戦。谷口は2019年2月以来、2度目の大舞台となる。

 メンデスは左構えから右ジャブを放ち、相手が出てくると下がって安全な距離をキープ。そこから再び右を繰り出して攻撃に繋げることが多い。慎重にチャンスを待つタイプといえる。戦績が示すとおりパワーで勝負をする選手ではなく、技で捌くスタイルといっていいだろう。

 同じサウスポーの谷口はメンデスよりも攻撃的だ。踏み込んで左から右と繋げる小気味いいボクシングが持ち味のボクサーファイターで、パンチ力もある。ただ、これまでは日本王座決定戦、東洋太平洋タイトルマッチ、そして世界挑戦試合と大事なところで判定負けを喫してきた。再起後3連勝で再び巡ってきた世界戦で、気持ちの面を含めてひと皮むけたボクシングができるかどうか。

 サウスポー同士の一戦は距離の取り合いで始まりそうだ。ロングレンジを保って戦いたいメンデスと、中近距離に持ち込んでかき回したい谷口。まずは序盤の主導権争いに注目したい。ここで谷口が距離を詰めることができれば勝機は広がるだろう。逆に王者にアウトボクシングを許して後手にまわるようだと厳しい戦いになりそうだ。メンデスは決して打たれ強くはないだけに、谷口は積極的かつ我慢強く戦う必要があるだろう。(原功)

東日本ボクシング協会

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