[見どころ]井上尚弥 vs.アラン・ディパエン

12月14日(水)両国国技館

WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ

王者・井上尚弥(大橋)vs.挑戦者アラン・ディパエン(タイ)

井上=1993年4月10日、神奈川県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:21戦全勝(18KO)。

ディパエン=1991年2月1日、タイ出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:14戦12勝(11KO)2敗。


挑戦者の一発には要注意
井上の前半KO防衛が濃厚


 3階級制覇を成し遂げている井上が、WBA10位、IBF5位のディパエンを迎えてバンタム級王座の6度目の防衛戦に臨む。世界戦だけで16戦を経験している井上に死角は見当たらず、早いラウンドでのKO勝ちが予想される。

 井上は日本のみならず世界中から注目されるファイターに成長した。ライトフライ級時代の防衛は1度だったが、スーパーフライ級では7度、そしてバンタム級では5度の防衛を重ねている。スピード、パンチ力、テクニック、スタミナ、耐久力、精神力など分かりやすい戦力だけでなくボクシングIQも高い。6戦目で世界王座についたころは当然のことながらキャリアは十分ではなかったが、海外での試合も4度こなした現在は経験も大きな武器となっている。

もともと他団体王者との統一戦が計画されていたが、タイミングが合わないこともあって防衛戦になった経緯がある。モチベーションの点で一抹の不安がないわけではないが、賢明な井上は今回の試合に集中しているものと思われる。

 挑戦者のディパエンはムエタイを経験後、2019年2月に国際式ボクシングに転向した。したがってプロキャリアは3年に満たず、試合数も14と少ない。そんな戦績のなかで目を引くのがKO率(約79%)の高さだ。その強打は2019年6月の来日試合で披露済みだが、はたして井上を相手にしても臆せずに繰り出すことができるかどうか。

 圧倒的に井上有利といえるカードだが、やはり直近の6試合をすべてKO(TKO)で終わらせている挑戦者の一発には注意が必要だろう。それさえ問題なければ井上が力量差をみせつけてKO防衛を果たしそうだ。3ラウンド以内のKOが濃厚といえる。(原功)

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