[見どころ!]石澤開 vs.森且貴

1月11日(火)後楽園ホール

日本ミニマム級王座決定戦

1位・石澤開(M.T)vs.3位・森且貴(大橋)


石澤=1996年11月23日、神奈川県出身の25歳。右ボクサーファイター型。戦績:10戦9勝(8KO)1敗。

森 =2000年2月4日、神奈川県出身の21歳。右ボクサーファイター型。戦績:9戦全勝(2KO)。


KO率80%の石澤
9戦全勝の森
好試合を期待

 谷口将隆(ワタナベ)が返上して空位になった王座を1位の石澤と3位の森が争う。12月にWBO王座を獲得した谷口の後継王者になるのは石澤か、それとも森か。

 石澤はアマチュアで42戦(28勝14敗)を経験後、2017年6月にB級デビューを果たした。初陣の2回KO勝ちを含め2年間に6連続KO勝ちをマークして日本2位まで駆け上がったが、7戦目に谷口と対戦して8回判定で敗れた。これが過去唯一の黒星だ。その谷口が返上して王座決定戦のチャンスが巡ってきただけに、少なからず縁を感じているのではないだろうか。谷口戦後は日本ユース王座を獲得するなど3連勝と調子を取り戻している。特に昨年10月に行われた挑戦者決定戦では2位の春口直也(橋口)に左右アッパーを浴びせて4回TKOで完勝しており、自信を増しているものと思われる。

 森もアマチュアで16戦(11勝5敗)を経験後、2018年8月に18歳でプロデビューした。翌年の全日本新人王を獲得し、昨年1月の初8回戦で判定勝ちを収めて日本ランク入りを果たした。さらに7月にはデビュー戦以来のKO勝ち(6回TKO)を収めて上位に進出してきた。まだ8回戦は一度しか経験していないが、戦いぶりは若々しくてエネルギッシュだ。ジムの先輩でもある3階級制覇王者の井上尚弥を間近に見ているだけに、初の王座獲得に向けたモチベーションは高いものがあるはずだ。

 世界への飛翔を目指している者同士の組み合わせだけに、テンポの速い好試合が期待できる。80パーセントのKO率を残している石澤が圧力をかけ、森が押し返す展開になりそうだ。石澤は左右フックに加えアッパー系のパンチにも破壊力があるだけに森は注意が必要だろう。現在、石澤がWBO6位、IBF10位、WBC15位、森もWBO14位、WBC23位にランクされており、世界先陣争いとしても注目のカードだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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