[見どころ!]澤田京介 vs.大嶋剣心

2月5日(土)後楽園ホール

日本バンタム級王座決定戦

1位・澤田京介(JBスポーツ)vs.2位・大嶋剣心(帝拳)

澤田=1988年2月16日、北海道出身の33歳。右ボクサーファイター型。戦績:18戦14勝(6KO)2敗2分。

大嶋=1995年8月14日、青森県出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:9戦7勝(3KO)1敗1分。


1年以上の空白を埋めるのは?
序盤から忙しい攻防か


 2021年1月に鈴木悠介(三迫)が引退後、コロナ禍のなか何度か決定戦が組まれ、一度は試合も行われたものの負傷引き分けで王座の持ち主が決まらなかった。空白期間は1年以上になったが、やっと新王者が決まりそうだ。

 澤田は昨年7月に定常育郎(T&T)と決定戦を行ったが、2回負傷引き分けという結果に終わった。初回にダウンを奪って戴冠目前という状況だったが、2回にバッティングで両者とも顔面をカット。ドクターの勧告を受けレフェリーが試合続行不可能と判断して勝利を逃した。11月に再戦が決まったが、今度は体調不良の定常が計量に現れず試合は中止。こうした流れで今回の大嶋戦がセットされたわけだ。

 85戦(61勝18KO24敗)のアマチュア経験を持つ澤田は2013年のプロデビューから2連敗を喫したが、以後は16戦14勝(6KO)2分と好調だ。前後左右に動きながら戦うボクサーファイター型で、定常戦では右でダウンを奪っている。

 大嶋はアマチュアで40戦27勝(10KO)13敗の戦績を残し、2016年6月にプロデビュー。2戦目に6回判定負け、5戦目に6回引き分けを経験したが、以後は8回戦で4連続判定勝ちを収めている。左フックと右ストレートを主武器とする右のボクサーファイター型だ。こちらもコロナ禍のなか試合に恵まれず、これが2019年11月以来の実戦となる。

 澤田が前後左右に揺さぶりをかけながら飛び込む機会をうかがうものと思われるが、これに対し大嶋はどんな対応をするのか。相手よりも先に攻めて出るのか、それとも澤田の動きを見ながら迎え撃つのか。序盤から駆け引きを含めた忙しい攻防がみられそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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