[見どころ!]鈴木雅弘 vs.宇津木秀

2月8日(火)後楽園ホール

日本ライト級王座決定戦

1位・鈴木雅弘(角海老宝石) vs.4位・宇津木秀(ワタナベ)


鈴木=1995年7月11日、東京都出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:7戦全勝(4KO)。

宇津木=1994年5月6日、埼玉県出身の27歳。右ボクサーファイター型。戦績:9戦全勝(7KO)。


全勝のホープ対決!
両陣営の作戦と戦術にも注目


 吉野修一郎(三迫)が返上して空位になった王座の決定戦。前日本スーパーライト級王者の鈴木が体重を下げて2階級制覇を成し遂げるのか、それとも宇津木が初戴冠を果たすのか。接戦が予想される好カードだ。

 鈴木はアマチュアで90戦(64勝21KO26敗)を経験後、2018年11月にプロ転向を果たした。5連勝後の昨年6月、永田大士(三迫)の持つ日本スーパーライト級王座に挑み、序盤から飛ばしてポイントをリード。そのうえで最終10回に相手陣営の棄権を呼び込んだ。

 しかし、この王座は6日後に返上している。昨年10月には利川聖隆(横浜光)との最強挑戦者決定戦に臨み、8回判定勝ちを収めた。採点が割れたが、鈴木が2回に左フックで奪ったダウンが勝利を引き寄せたかたちだ。左ジャブ、左右フックを上下に打ち分けるタイプで、特に左フックが巧みで強い。

 宇津木もアマチュアで豊富な経験があり(108戦81勝23KO27敗)、2018年3月にプロ転向後は9戦全勝(7KO)と快進撃を続けている。

 まだ10回戦の経験はないが、昨年7月には8ラウンドをフルに戦い切っている。この中井龍(角海老宝石)戦では初回にダウンを喫する最悪のスタートだったが、その後のラウンドで挽回。小差の判定で勝者コールを受けている。苦い経験が今回の試合に向けた戒めとなっているかどうか。左ジャブから左右のコンビネーションで攻め立てることが多く、過去には左構えにスイッチしたこともある。

 ともにベースがしっかりしており、総合力に大きな差は見られない。前戦で宇津木がダウンを喫しているが、鈴木も利川戦で終盤に苦しい展開を強いられており、近況も互角といっていいだろう。接戦になりそうだが、どちらかがミスを犯した場合、その時点で勝負が決する可能性もある。両陣営が練る作戦、戦術にも注目したい。(原功)

東日本ボクシング協会

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