[見どころ!]平岡アンディ vs.アオキ・クリスチャーノ

2月28日(月)後楽園ホール
日本&WBOアジアパシフィック スーパーライト級タイトルマッチ
王者・平岡アンディ(大橋)
vs.
挑戦者アオキ・クリスチャーノ(角海老宝石)


平岡=1996年8月8日、神奈川県出身の25歳。左ボクサーファイター型。戦績:18戦全勝(13KO)。

アオキ=1988年12月25日、静岡県出身の33歳。右ボクサーファイター型。戦績:26戦16勝(11KO)8敗2分。


世界を見据える平岡
アオキは前半重視か


 昨年10月、佐々木尽(八王子中屋)との全勝ホープ対決を11回TKOで制し、空位になっていた日本、WBOアジアパシフィック王座を手に入れた平岡の2冠初防衛戦。日本1位にランクされるアオキを相手に格の違いを見せつけることができるか。

 平岡は身長180センチの大柄なサウスポーで、身体能力に恵まれた逸材といえる。スピード、パンチ力に加え必要に応じて足をつかったボクシングができるのも強みだ。2019年にアメリカのトップランク社とプロモート契約を交わし、ラスベガスで2回TKO、4回TKOで2勝するなど経験値も上げてきている。昨秋の2冠王座決定戦は佐々木が計量で失格するなど体調が十分ではなかったとはいえ、馬力のある危険な相手から3度のダウンを奪って圧勝、次のステージに向かう権利を得た。すでにIBFで6位、WBOでも15位にランクされている。層の厚い階級だけに簡単に世界挑戦とはいかないだろうが、そう遠くない将来に大舞台に上がる可能性は十分にある。

 挑戦者のアオキは2006年10月にプロデビュー。キャリアは16年になるが、その割に試合数が少ないのは2008年から2011年まで3年のブランクがあるからだ。その後も順風満帆とはいかず、静岡県内のジム所属時代の2016年7月には岡田博喜(角海老宝石)の持つ日本王座に挑んで9回負傷判定負け。その試合を含め一時は3連敗を喫するなど厳しい時期があった。以後、のちに日本王者になる永田大士(三迫)には敗れたものの、それ以外は5勝(4KO)と調子を上げている。昨年5月には世界挑戦経験者の近藤明広(一力)に勝っており、自信を増しているものと思われる。

 アオキが左ジャブから右ストレートを狙いながら積極的に仕掛け、サウスポーの平岡が相手の動きを見極めながら対応策を探るというスタートになりそうだ。アオキは平岡がエンジンをかける前にダメージを与えてアドバンテージを握っておきたいところ。番狂わせ、あるいは混戦に持ち込むためには挑戦者が早い段階で得意の右をヒットすることが絶対条件といえそうだ。(原功)

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