[見どころ!]力石政法 vs.渡邊卓也

5月15日(日)墨田区総合体育館

東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦
力石政法(緑)vs.渡邊卓也(DANGAN AOKI)


力石=1994年6月10日、三重県出身の27歳。左ボクサーファイター型。戦績:11戦10勝(6KO)1敗。

渡邊=1989年2月3日、東京都出身の33歳。右ボクサーファイター型。戦績:49戦38勝(22KO)10敗1分。


カウンターが光る力石
50戦目の戴冠狙う渡邊
中盤以降の勝負か!?


 木村吉光(志成)が返上して空位になった王座の決定戦。キャリア5年、これが12戦目となる27歳の力石に対し、33歳の渡邊はプロ15年、これが節目の50試合目となる。

 力石は前WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道の弟としても知られるが、中量級ホープとしても注目される存在になってきた。プロ3戦目で元日本王者の坂晃典(仲里)に2回TKO負けは喫したが、

敗北はこの一度だけ。その後は8連勝(5KO)と勢いに加え実力を蓄えてきた。直近の試合では元東洋太平洋王者のロリ・ガスカ(フィリピン/陽光アダチ)を4回で棄権に追い込んでいる。相手が出てきたところに合わせる左のカウンターが光るが、自ら踏み込んで打ち込む左ストレート、右フックも強い。

 対する渡邊は堅い守りとチャンス時の連打が持ち味で、最近はそれに高い経験値が加わっている。日本非公認の地域王座を獲得した実績を持ってはいるが、日本王座と東洋太平洋王座には計5度挑んだものの結果を残すことはできないまま現在に至る。昨年1月には坂晃典との日本王座決定戦でキャリア初のTKO負け(6回)を喫したが、再起戦ではサウスポーの三瓶数馬(協栄新宿⇒角海老宝石)から右ストレートでダウンを奪って2回TKO勝ちを収めている。

 ともに大柄で懐深く構えるタイプだけに、序盤は駆け引きをしながら探り合いが続くかもしれない。先に動くのは渡邊か。左ジャブで探っておいて右ストレートを狙いに行くものと思われる。これを力石がどう迎え撃つか。得意の左カウンターが決まれば主導権を握ることができるだろうが、読まれて不発に終わると渡邊のペースになりそうだ。競った状態のまま勝負は中盤から終盤に持ち込まれる可能性が高いとみる。(原功)

東日本ボクシング協会

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