[見どころ!]井上拓真 vs.古橋岳也

6月7日(火)さいたまスーパーアリーナ

WBOアジアパシフィック、日本スーパーバンタム級王座統一戦

WBOアジアパシフィック王者・井上拓真(大橋)
vs.
日本王者・古橋岳也(川崎新田)

井上=1995年12月26日、神奈川県出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:16戦15勝(3KO)1敗。

古橋=1987年10月15日、神奈川県出身の34歳。右ファイター型。戦績:38戦28勝(16KO)8敗2分。


井上有利は不動
古橋は乱戦に持ち込めるか


 スーパーバンタム級のWBOアジアパシフィック王者の井上と、日本王者の古橋が互いの王座をかけて拳を交える。元WBC世界バンタム級暫定王者でもある井上は現在、WBCとIBFでバンタム級4位にランクされており、再び世界の頂を目指すためにも落とせない一戦だ。一方、スーパーバンタム級でWBC20位に名を連ねる古橋にとっては一気に世界上位に割り込むチャンスといえる。

 井上は2018年12月にWBC世界バンタム級暫定王座を獲得して兄の尚弥と兄弟王者になったが、2019年11月の団体内統一戦で敗れて無冠に戻った。その後は栗原慶太(一力)に9回負傷判定勝ちを収めて東洋太平洋バンタム級王座を獲得して再起。次戦では世界挑戦経験者の和氣慎吾(FLARE山上)を下してWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座を手に入れており、これで3戦連続で地域王者との対戦となる。

 古橋は2007年4月にデビューした15年選手で、何度かの挫折にめげることなく這い上がってきた。特に2017年以降の5年間の11戦は10勝(8KO)1分と高いKO率を残している。この間、33歳で日本王座を獲得し、今回の試合が3度目の防衛戦になる。

 井上は出入りのスピードや攻撃の幅の広さを生かしたボクシングで序盤からポイントを奪いに来るものと思われる。これに対し激闘型の古橋は距離を潰したうえで得意とする乱戦に引きずり込みたいところ。井上有利は不動といえるが、古橋が先手を取るようだと接戦になるかもしれない。(原功)

東日本ボクシング協会

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