[見どころ!]永野祐樹 vs.小畑武尊

6月13日(月)後楽園ホール
日本ウェルター級暫定王座決定戦

1位・永野祐樹(帝拳)  
vs.
2位・小畑武尊(ダッシュ東保)


永野=1989年6月27日、熊本県出身の32歳。左ファイター型。戦績:22戦19勝(15KO)3敗。

小畑=1998年7月30日、大分県出身の23歳。左ボクサーファイター型。戦績:17戦11勝(4KO)5敗1分。


左強打が光る永野
序盤で主導権握りたい小畑

 当初、永野は4月12日に小原佳太(三迫)の持つ日本ウェルター王座に挑む予定だったが、小原が負傷したため小畑と暫定王座決定戦を行うことになった。

 永野は2019年4月に矢田良太(グリーンツダ)を7回TKOで下して日本ウェルター級王座を獲得したが、2度目の防衛戦で小原に7回TKOで敗れベルトを失った。10ヵ月後に再起し、昨年9月には元WBOアジアパシフィック王者の別府優樹(久留米櫛間)に5回TKO勝ちを収めている。勢いを取り戻した印象だ。

 2015年12月に17歳でプロデビューした小畑は2年後には全日本新人王決定戦に進出したが、後楽園ホールで2回KO負けを喫している。その後も2度の挫折を経験したが、昨年3月に1回TKOで日本ユース王座を獲得した試合を含め3連勝と調子を上げている。

 ともにサウスポーだが、パンチ力を含めた攻撃力、経験値など多くの面で永野が上回っている。前王者とすれば自信を持つ左を連発して中盤までにけりをつけてしまいたいところだろう。あえて永野の不安材料を探すならばサウスポーとの対戦が6年ぶりという点だろうか。得意とする左ストレートの距離とタイミングにズレが生じるようだと苦戦も考えられる。

一方、これが初の10回戦となる小畑とすれば立ち位置を変えながら永野に的を絞らせず、相手にストレスを感じさせる展開に持ち込みたい。左ストレート、右フックを惜しむことなく繰り出して序盤で主導権を握って前王者の焦りを誘えれば勝機は広がりそうだ。(原功)

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