[見どころ!]麻生興一 vs.近藤明広
東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ
王者・麻生興一(三迫)
vs.
挑戦者9位・近藤明広(一力)
麻生=1986年3月15日、大分県出身の36歳。右ファイター型。戦績:35戦25勝(16KO)9敗1分。
近藤=1985年4月3日、埼玉県出身の37歳。右ボクサーファイター型。戦績:45戦33勝(18KO)10敗2分。
仕掛ける麻生 迎え撃つ近藤
キャリア16年のベテラン対決
昨年12月、不利の予想を覆して内藤律樹(E&Jカシアス)に9回TKO勝ちを収め、東洋太平洋スーパーライト級王座を獲得した麻生の初防衛戦。世界戦のリングに上がったこともある近藤を相手にベルトを守ることができるか。経験値の高いベテラン同士の一戦だ。
麻生は2017年に3度目の挑戦を実らせて日本スーパーライト級王座を獲得したが、2度目の防衛戦で失冠。在位は10ヵ月に終わった。再起第2戦でも敗れるなど33歳になった時点で切羽詰まった状況に追い込まれたが、内藤戦で再び花を咲かせることに成功した。
肉を切らせて骨を断つスリリングな戦いをする攻撃型で、闘争心を前面に出して戦うタイプだ。
一方の近藤は2009年8月に日本ライト級王座を獲得した実績があるが、このときは2度目の防衛戦でベルトを手放している。その後も比較的コンスタントにリングに上がり、2016年9月にはWBOアジアパシフィック スーパーライト級王座を獲得した(JBC未公認)。さらに2017年11月にはアメリカでIBF王座の決定戦にも出場したが、セルゲイ・リピネッツ(カザフスタン)に12回判定で敗れた。再起後は8戦4勝(2KO)3敗1分と勝率は5割に留まっている。直近の試合は昨年12月で、自分よりも14歳若い石脇麻生(寝屋川石田)に8回判定で完勝している。
ともにプロデビューは2006年で、キャリア16年のベテラン対決となる。ファイター型の麻生が積極的に仕掛け、近藤が迎え撃つ展開になりそうだ。近藤は距離をとった戦いもできるが、王者の前進を止めるためにも早い段階で打撃戦を選択する必要に迫られるのではないだろうか。目の離せない総力戦になりそうだ。(原功)
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