[見どころ!]宇津木秀 vs.富岡樹

6月14日(火) 後楽園ホール
日本ライト級タイトルマッチ
王者・宇津木秀(ワタナベ)
vs.
挑戦者8位・富岡樹(角海老宝石)

宇津木=1994年5月6日、埼玉県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:10戦全勝(8KO)。

富岡=1997年4月18日、埼玉県出身の25歳。右ボクサー型。戦績:13戦7勝(2KO)5敗1分。

全勝で戴冠を果たした宇津木
スピードを生かしたい富岡


 今年2月、鈴木雅弘(角海老宝石)との全勝対決で9回TKO勝ちを収め、空位になっていた日本ライト級王座を獲得した宇津木の初防衛戦。挑戦者の富岡はこのところ3連敗と武運に見放されているだけに、王者が圧倒的に有利といっていいだろう。そんななか追われる立場になった宇津木がどんな試合をするのか。

 宇津木はアマチュアで108戦81勝(23KO)27敗の戦績を残し、2018年3月にプロに転向した。順調に白星を重ね、キャリア4年、10戦目で日本王者になった。左ジャブを突いて煽り、左右のコンビネーションに繋げる攻撃パターンを持っている。10勝のうち8KOとパンチ力がある。

 挑戦者の富岡は2016年12月のプロデビューから5連勝をマークしたことがあるが、以後の8戦は2勝(1KO)5敗1分と苦しんでいる。特に直近の3戦は日本ライト級王者(当時)の吉野修一郎(三迫)、元日本王者の岡田博樹(角海老宝石)らを相手に連敗中だ。吉野に挑んだときは日本1位だったが、現在は8位まで後退している。

パワーには欠けるが、足をつかいながら左ジャブで切り崩していくことが多い。

 攻撃力をはじめ総合的な戦力と勢いで勝る宇津木が有利であることは間違いない。ストレート、フックにアッパーを加えた多彩な攻撃で序盤から主導権を奪うようならばジャッジの手を煩わせることなくベルトを守りそうだ。富岡は立ち位置を変えながらスピードを生かしてかき回したい。(原功)

東日本ボクシング協会

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