[見どころ]7月12日(火)後楽園ホール

日本スーパーウェルター級タイトルマッチ

王者・川崎真琴(RK蒲田)
vs.
挑戦者・丸木凌介(天熊丸木)


川崎=1984年5月13日、広島県出身の38歳。右ボクサーファイター型。戦績:22戦13勝(2KO)8敗1分。

丸木=1991年3月29日、愛知県出身の31歳。右ボクサーファイター型。戦績:26戦18勝(13KO)7敗1分。


戴冠で自信増した川崎
「4度目の正直」狙う丸木


 今年4月、越川孝起(一力)との決定戦を制して王座を獲得した川崎の初防衛戦。3度目の挑戦で手にしたベルトを簡単に手放すわけにはいかない。挑戦者の丸木はこれが4度目の日本王座挑戦となる。こちらも悲願ともいうべき戴冠に向けモチベーションは高いものがあるはず。挫折を味わってきた者同士の熱い戦いが見られそうだ。

 川崎は2012年4月、28歳になる直前にプロデビューしたが、10戦した時点で3敗するなど必ずしも順風満帆な歩みとはいえなかった。その後、日本ウェルター級暫定王座決定戦を含め3連敗を喫したこともあった。3年前には永野祐樹(帝拳)の持つ日本ウェルター級王座に挑んだが、2回TKOで敗退。2年以上のブランクを挟んで昨年1月に戦線復帰を果たし、4月の決定戦で勝って日本一の座についた。中間距離で繰り出す左右のフックを主武器とする選手で、気持ちの強さを前面に出して戦うタイプだ。

 丸木はアマチュアを経て2010年12月にプロ転向を果たした。世界挑戦経験者の丸木孝雄氏の息子ということもあり期待と注目を集め、24歳の誕生日にはWBCユース王座を獲得した。しかし、日本王座とは縁遠く、2016年7月、2018年5月と8月と3度の挑戦を生かすことができず現在に至る。左ジャブで距離とタイミングを計り左右のフックに繋げるタイプで、打たれ強さにも定評がある。

 ともに中間距離で戦うことが多いため、初回からスリルに富んだ試合になりそうだ。戴冠によって自信を増している川崎と、攻撃力のある丸木。総合力は互角とみる。(原功)

東日本ボクシング協会

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