[見どころ!]中川健太 vs.梶 颯
8月9日(火)後楽園ホール
日本スーパーフライ級タイトルマッチ
王者・中川健太(三迫)
vs.
挑戦者・梶 颯(帝拳)
中川=1985年8月7日、東京都出身の37歳。左ボクサーファイター型。戦績:26戦21勝(12KO)4敗1分。
梶 =1997年8月10日、埼玉県出身の24歳。右ボクサーファイター型。戦績:16戦15勝(9KO)1敗。
3度目の戴冠果たした中川
2戦連続で挑戦の梶
2016年10月、2019年12月に続き今年4月に3度目の王座獲得を成し遂げた中川の初防衛戦。7日が37歳の誕生日という王者が2日遅れの祝杯をあげるのか、それとも試合翌日に25歳になる挑戦者が前祝をするのか。
中川は6年前に日本王座を獲得したが、初防衛戦で船井龍一(ワタナベ)に7回KO負けを喫して5ヵ月でベルトを失った。3年前には元世界ランカーの奥本貴之(グリーンツダ)を下して2度目の戴冠を果たしたが、このときも2冠王者の福永亮次(角海老宝石)に10回TKO負けを喫して1年で王座を失った。36歳で獲得した3度目の勲章を長く手元に置いておくためにも、ここで強敵を退けておきたい。
一方、2015年2月にプロデビューした梶はその年の全日本新人王を獲得し、順調にランキングを上げていった。完勝ばかりではなかったが、15連勝(9KO)を収めた。余勢を駆って昨年10月に福永の持つ日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座に挑んだが、小差の判定で跳ね返された。これがアマチュア(8戦全勝6KO)、プロを通じて初めての敗北だった。今回の試合は再起戦でもある。
挑戦者の梶が積極的に仕掛け、中川が足をつかいながら距離をとって迎え撃つ展開が予想される。切り札ともいえる左ストレートを持つ中川だが、そのパンチに頼りすぎることなく右ジャブを突いて丁寧に戦いたい。梶は前戦に続いてサウスポーとの対戦となるが、福永戦の経験を生かしたいところだ。(原功)
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