[見どころ!]アポリナル vs.武居由樹

8月26日(金)後楽園ホール

東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ

王者ピート・アポリナル(フィリピン)
vs.
挑戦者・武居由樹(大橋)


アポリナル=1995年4月23日、フィリピン出身の27歳。右ボクサーファイター型。戦績:18戦16勝(10KO)2敗。

武居=1996年7月12日、東京都出身の26歳。左ボクサーファイター型。戦績:4戦全勝(4KO)。


5戦目で戴冠狙う武居
長期戦の可能性も


 元K-1王者の武居が昨年3月のプロボクシングに転向から約1年半、5戦目で東洋太平洋王座に挑む。18戦のキャリアを持つアポリナルを相手にどんなパフォーマンスを見せるのか注目される。

 武居はプロデビュー戦から3試合連続で1ラウンドKO勝ちを記録したあと、今年4月には日本王座に挑んだ経験を持つ川村真吾(堺春木)に2回TKO勝ちを収めている。これら4試合で戦ったラウンド数はわずか5、時間にして正味10分ほど。そのなかで溢れるほどの素質を見せ、十分な結果を出しているのだから驚きだ。異種格闘技の経験がベースにあるとはいえ、普段の努力と研究は尋常ならざるものがあるのだろう。

 そんな才能の塊とはいえ、5戦目での東洋太平洋王座への挑戦は冒険マッチといっていいだろう。相手のアポリナルは2014年5月にプロデビューし、8年間で18戦16勝(10KO)2敗の戦績を残している実力者だ。どっしりと構えた攻撃型の選手で、左にスイッチするなど器用な面もある。今年、武居と同門の井上尚弥のスパーリング・パートナーとして来日したことでも知られている。打たれ脆いところはあるがパンチは左右とも重量感があり、4月の戴冠試合では和氣慎吾(FLARE山上)、久我勇作(ワタナベ)にKO勝ちしたジュンリエル・ラモナル(フィリピン)を10回KOで下している。

 高い潜在能力を持つサウスポーの武居は機敏な動きとハンドスピードを生かして先行し、チャンスがあれば一気に攻略してしまいたい。展開によってはスタミナや駆け引き、耐久力などが試される可能性もあるが、それを想定して中盤までに大量リードを奪っておきたいところだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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