[見どころ!]堤聖也 vs.大嶋剣心

10月20日(木)後楽園ホール

日本バンタム級タイトルマッチ

王者・堤聖也(角海老宝石)
vs.
挑戦者・大嶋剣心(帝拳)


堤=1995年12月24日、熊本県出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:8戦6勝(5KO)2分。

大嶋=1995年8月14日、青森県出身の27歳。右ボクサーファイター型。戦績:10戦7勝(3KO)2敗1分。


初防衛戦の堤、2度目の挑戦の大嶋

スリリングな攻防を期待

 今年6月、澤田京介(JBスポーツ)に8回TKO勝ちを収めて日本バンタム級王座を獲得した堤の初防衛戦。大嶋は2月の王座決定戦で澤田に5回負傷判定負けを喫して以来、8ヵ月ぶりの再起戦が2度目の挑戦試合となる。

 堤は高校時代に選抜大会で優勝するなど101戦(84勝40KO17敗)を経験後、2018年3月に6回戦でプロデビュー(1回KO勝ち)。2戦目にタイ、4戦目に中国遠征を経験するなど5連勝(4KO)をマークしたあと中嶋一輝(大橋)、元世界王者の比嘉大吾(Ambition=現志成)と引き分けた。その後、決まっていた試合がキャンセルになったこともあり次戦まで1年8ヵ月のブランクができたが、澤田戦では2回にダウンを奪って8回TKOで戴冠を果たした。

 大嶋もアマチュアで40戦(27勝10KO13敗)を経験後、2016年6月にプロデビューした。2戦目に6回判定負け、5戦目に6回引き分けと必ずしも順風満帆の船出とはいかなかったが、10戦目で日本王座決定戦に出場したのだから早い出世といえよう。澤田戦では上々のスタートを切ったものの2回にダウンを奪われ、その失点が響いて1対2の5回負傷判定負けを喫した。

 澤田にTKO勝ちを収めている堤と澤田に負傷判定負けを喫している大嶋。三段論法が通用しないとはいえ近況が堤有利を示しているといっていいだろう。構えを左右に変えるスイッチヒッターの堤は揺さぶりをかけながら主導権掌握を狙うものと思われる。大嶋は右ストレートと左フックを合わせるチャンスを狙いたい。序盤からスリリングな攻防が見られそうだ。(原功)

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