[見どころ!]ジョナサン・ゴンサレス vs. 岩田翔吉

11月1日(火)さいたまスーパーアリーナ

WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ

王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
vs.
挑戦者・岩田翔吉(帝拳)           


ゴンサレス=1991年4月24日、アメリカ出身の31歳。左ボクサー型。戦績:31戦26勝(14KO)3敗1分1無効試合。

岩田=1996年2月2日、東京都出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:9戦全勝(6KO)。


技巧派サウスポー vs 26歳の新星
10戦目の戴冠なるか


 昨年から今年にかけてライトフライ級の日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座を独占した岩田が、ゴンサレスの持つ世界王座に挑む。プロ転向から4年、10戦目での世界制覇なるか。

 岩田はアマチュアを経て2018年12月にアメリカでプロデビューした。2戦目からは日本を主戦場にして連勝。昨年11月に日本王座を獲得し、今年7月にはベテランの堀川謙一(三迫)との3冠戦に12回判定勝ちを収めて東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座も手に入れた。スピードと切れのある右ストレートを主武器にする新鋭で、堀川戦でスタミナにも問題がないことを証明した。

 ゴンサレスは3年前の初来日では田中恒成(畑中)の持つWBO世界フライ級王座に挑んで7回TKO負けを喫したが、そのあとでライトフライ級に転向。昨年10月、攻撃型のエルウィン・ソト(メキシコ)を空転させて現在の王座を獲得した。身長157センチと小柄なサウスポーで、自ら下がって相手を引き付け距離とタイミングが合ったところでカウンターアタックを仕掛けるタイプだ。田中戦では先にダウンを奪ってポイントをリードしていたが、打たれモロさを突かれて7回に立て続けに3度ダウン、レフェリーにストップされている。

 挑戦者の岩田が積極的に前に出て、ゴンサレスが下がりながら誘い込むという展開で始まりそうだ。岩田が前半で主導権を握るためにはボディ攻めを中心にした強引な仕掛けが必要かもしれない。仮に挑戦者が途中まで失点を重ねるようなことがあっても、ゴンサレスは打たれ強くないだけに一発で局面が変わる可能性もある。岩田は積極的かつ根気強く戦いたい。(原功)

東日本ボクシング協会

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