[見どころ!]川崎真琴 vs. 出田裕一

11月8日(火) 後楽園ホール

日本スーパーウェルター級タイトルマッチ

王者・川崎真琴(RK蒲田) vs.挑戦者・出田裕一(三迫)


川崎=1984年5月13日、広島県出身の38歳。右ボクサーファイター型。戦績:22戦13勝(2KO)8敗1分。

出田=1984年10月7日、東京都出身の38歳。右ボクサーファイター型。戦績:32戦15勝(8KO)16敗1分。


38歳同士の対決

序盤から打撃戦か


 今年4月、王座決定戦を制してデビュー10年にして戴冠を果たした川崎のV2戦。7月の初防衛戦は10回引き分けだっただけに王者として初勝利を飾りたいところだ。挑戦者の出田は2005年にプロデビューし、33戦目で初の王座挑戦となる。38歳同士のベテラン対決だ。

 川崎は7ヵ月前、越川孝起(一力)との決定戦で10回判定勝ちを収め、3度目の挑戦でベルトを獲得した。戴冠までに8度の敗北を喫するなど遠回りしただけに、簡単に王座を手放すわけにはいかない。得意の中間距離に持ち込んで左右フックを叩きつけ6年ぶりのKO勝ちを狙いたいところだ。

 アマチュアのベースがある出田はプロデビューから12連勝を収めたが、2011年8月以降は引き分けを挟んで12連敗を喫するなど長いトンネルを経験した。このなかには2019年4月、川崎に8回判定負けを喫した試合も含まれる。2年前、元日本王者の矢田良太(グリーンツダ)に8回判定勝ちを収めて9年10ヵ月ぶりの勝利を味わい、次戦では3回TKO勝ちを収めている。ただ、今年5月の試合では67秒TKO負けを喫しており、必ずしも近況は芳しいとはいえない。

 ともに小細工は抜きにして中間距離でパンチを交換するタイプだけに、序盤から目の離せない試合になりそうだ。自信を増している川崎が有利だが、出田も攻撃力があるだけに波乱の可能性もある。(原功)

東日本ボクシング協会

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