[見どころ!]重岡優大 vs.仲島辰郎

11月17日(木)後楽園ホール

日本ミニマム級王座決定戦

1位・重岡優大(ワタナベ)
vs.
2位・仲島辰郎(平仲)


重岡=1997年4月16日、熊本県出身の25歳。左ボクサーファイター型。戦績:5戦全勝(3KO)。

仲島=1994年8月6日、沖縄県出身の28歳。右ボクサー型。戦績:15戦11勝(7KO)3敗1分。


弟の後継王者狙う重岡
3戦連続の挑戦となる仲島


 重岡の弟で来年1月6日に世界挑戦が決まった重岡銀次郎(ワタナベ)が返上して空位になった王座の決定戦。優大が弟の後継王者になるのか、それとも今年3月に銀次郎に10回判定負けを喫している仲島が間接的に兄に借りを返して戴冠を果たすのか。

 重岡はアマチュアで92戦(82勝20KO10敗)を経験後、3年前にプロに転向。3戦目に日本ユース王座、4戦目にWBOアジアパシフィック王座を獲得した。現在はWBA10位、WBC4位、WBO5位にランクされている。このままの勢いを持続すれば近い将来、兄弟世界王者も夢ではないだろう。

 仲島は出身地の沖縄をベースに活動している選手で、後楽園ホールでの試合は昨年6月の谷口将隆(ワタナベ)戦以来2度目となる。谷口戦では半年後に世界王者になる谷口に実力負けした(5回TKO負け)。今年3月の重岡銀次郎戦では判定まで粘ったものの望んだ結果はついてこなかった。3試合続けて日本王座挑戦のチャンスが巡ってきた幸運を喜ぶだけでなく、今度こそベルトを腰に巻く強い決意を持ってリングに上がるはずだ。

 攻撃型のサウスポー、重岡が積極的に攻めて出て、ボクサー型の仲島が左右フックやアッパーで迎え撃つ展開になりそうだ。後手にまわることを避けたい仲島は先手を取るためにも初回に思い切った攻撃を仕掛けてみることもひとつの手かもしれない。(原功)

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