[見どころ!]田村亮一 vs.古橋岳也

12月26日(月) 後楽園ホール

日本スーパーバンタム級王座決定戦

元王者/現1位・田村亮一(JBスポーツ) 
vs
元王者/現2位・古橋岳也(川崎新田)


田村=1987年6月4日、新潟県出身の35歳。JBスポーツ所属。右ボクサーファイター型。戦績:22戦15勝(7KO)6敗1分。

古橋=1987年10月15日、神奈川県出身の35歳。右ファイター型。戦績:39戦28勝(16KO)9敗2分。


3年3ヵ月ぶりの再戦

打撃戦は必至


 井上拓真(大橋)が返上して空位になった日本スーパーバンタム級王座を元王者で現1位の田村と、井上の前の王者で現2位の古橋が争う。両者は無冠時代の2019年9月に対戦したことがあり、そのときは打撃戦になったが古橋が8回判定勝ちを収めている。

 田村はアマチュアで50戦(33勝17敗)を経験後、2013年5月にプロデビュー。2017年7月、久我勇作(ワタナベ)の持つ日本王座に挑んだが判定負け。2019年1月、31歳で日本王者になったが、初防衛戦で久我に判定で敗れた。その再起戦で対戦したのが古橋だった。田村は好スタートを切ったものの中盤から失速。結局、8回判定で敗れた。2021年10月、日本王座への挑戦権をかけて久我と三たび拳を交えたが、ここでも終盤にペースダウンして8回判定負けという結果に終わった。直近の試合は今年9月で、8回判定勝ちを収めている。

 古橋も挫折にめげずに這い上がってきた雑草派の選手だ。久我に逆転の9回TKO勝ちを収めて日本王座を獲得したのが2021年1月のことで、デビューから14年、33歳のときだった。この王座は久我と引き分けるなど2度の防衛に成功したが、今年6月にWBOアジアパシフィック王者だった井上との2冠戦で大差の12回判定負けを喫して失った。田村との試合が再起戦でもある。

 ともに気持ちを前面に出して打ち合うタイプで、しかも打たれ強いという共通項がある。今回も激しいパンチの応酬は間違いないだろう。ふたりとも序盤は自分の調子と相手の出方を探るかもしれないが、しだいに中近距離での打撃戦になるものと思われる。勝負は終盤までもつれる可能性が高そうだ。(原功)

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