[見どころ!]豊嶋亮太 vs.佐々木尽

1月14日(土)後楽園ホール

東洋太平洋、WBOアジアパシフィック ウェルター級タイトルマッチ

王者・豊嶋亮太(帝拳) 
vs
挑戦者・佐々木尽(八王子中屋)

豊嶋=1995年12月27日、福岡県出身の27歳。右ボクサーファイター型。戦績:19戦16勝(10KO)2敗1分。

佐々木=2001年7月28日、東京都出身の21歳。右ファイター型。

   戦績:15戦13勝(12KO)1敗1分。


万能型王者 vs KO率80%の強打者
前半から緊迫した展開か

 ふたつの地域王座を保持している豊嶋が、80パーセントのKO率を誇るスラッガー、佐々木の挑戦を受ける。豊嶋は2本のベルトと世界ランク(WBA12位、WBO11位)を守ることができるか。

 キャリア前半に2敗1分が記録されている豊嶋だが、2018年以降は9連勝(5KO)と好調を維持している。このなかには東洋太平洋とWBOアジアパシフィックのタイトルマッチ4試合が含まれており、いずれも今回が3度目の防衛戦となる。

 身長177センチの豊嶋は左ジャブを突いて間合いを測り、右ストレートや左フック、機を見てボディにもパンチを散らすことが多い。相手が出て来れば迎え撃つこともでき、出て来なければ自分から攻めることもできる幅広いボクシングが持ち味だ。

 対する佐々木は戦績が示すとおりの強打者で、2018年8月のプロデビュー戦から11連勝(10KO)を収めて注目を集めた。スーパーライト級のWBOアジアパシフィック王座と日本王座の決定戦となった2021年10月の平岡アンディ(大橋)戦で体重超過のため失格し、試合でも11回TKOで敗れた。再起戦を挟んで6回引き分けを経験したが、昨年11月の前哨戦では3回TKO勝ちを収めている。

連勝時の勢いは感じられないが、左フックをはじめ繰り出すパンチは破壊力抜群だ。体重を上げたことで自慢のパワーが増しているとみた方がいいだろう。

 攻撃力に自信を持つ佐々木が序盤から積極的にパンチを繰り出し、万能型の豊嶋が迎え撃つ構図が予想される。総合力で勝る豊嶋が有利であることは間違いないが、挑戦者の一発には十分に注意する必要があるだろう。特に佐々木は3ラウンドまでに11KOを記録しているだけに前半は緊迫した展開になりそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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