[見どころ!]堤聖也 vs.南出仁

3月20日(月)後楽園ホール
日本バンタム級タイトルマッチ

王者・堤聖也(角海老宝石)
vs
挑戦者 同級1位・南出仁(セレス)

堤 =1995年12月24日、熊本県出身の27歳。右ボクサーファイター型(スイッチヒッター)。戦績:9戦7勝(6KO)2分。

南出=1995年4月20日、和歌山県出身の27歳。左ボクサーファイター型。戦績:9戦7勝(5KO)2敗。


初戴冠狙う南出が仕掛け
王者の堤が迎撃か 

 昨年6月に澤田京介(JBスポーツ)を8回TKOで破りプロ8戦目で日本バンタム級王座を獲得した堤のV2戦。挑戦者決定戦を制して対角コーナーに陣取ることになったサウスポーの南出を相手にベルトを守ることができるか。

 堤はアマチュアで101戦84勝(40KO)17敗の戦績を残し、2018年3月にB級(6回戦)デビューを果たした。5連勝(4KO)後、のちに東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王者になる中嶋一輝(大橋)、元世界王者の比嘉大吾(志成)と対戦。2試合とも引き分けという結果に終わったが、株を下げる試合ではなかった。その後、試合がキャンセルになるなどして1年8ヵ月のブランクができたが、復帰戦で澤田に勝って戴冠を果たした。4ヵ月後の初防衛戦では前半で出遅れたが、9回TKOで大嶋剣心(帝拳)を退けた。

 挑戦者の南出もアマチュアで65戦(43勝13KO22敗)を経験後、2018年6月にプロに転向した。堤とは同学年で、デビューも3ヵ月違いだけに先行するライバルには強い対抗心がありそうだ。こちらも9戦のうち2試合で勝利を逃している。中嶋戦の1回TKO負けと石井渡士也(REBOOT IBA)戦の5回TKO負けだ。その後は3連勝(2KO)と調子を取り戻している。

 攻撃的なサウスポーの南出が間合いを詰めながら仕掛けて出ることが予想される。これに対し、まずは堤が左右どちらの構えでスタートするのか注目したい。相手の打ち終わりを突くなど攻防の幅という点で勝る堤にアドバンテージがあると思われるが、中間距離で思い切り振り抜く南出の左右には十分な注意が必要だ。(原功)

東日本ボクシング協会

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