[見どころ!]森武蔵 vs.渡邊卓也
3月29日(水)後楽園ホール
東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦
森武蔵(志成)
vs.
渡邊卓也(DANGAN AOKI)
森 =1999年11月27日、熊本県出身の23歳。左ボクサーファイター型。戦績:14戦13勝(7KO)1敗。
渡邊=1989年2月3日、東京都出身の34歳。右ボクサーファイター型。戦績:51戦39勝(22KO)11敗1分。
23歳の森 vs 34歳の渡邊
終盤勝負の可能性大
力石政法(緑)が返上した王座を元WBOアジアパシフィック フェザー級王者の森と、34歳のベテランになった渡邊が争う。渡邊は東洋太平洋王座4度目の挑戦となる。
森はプロ8戦目、19歳の誕生日の2日前にWBOアジアパシフィック王座を獲得し、3度の防衛を果たした。しかし、2年前に東洋太平洋王者の清水聡(大橋)に大差の12回判定負けを喫してベルトと世界ランクを失った。昨年7月の再起戦を経て今回の試合を迎える。右ジャブから左ストレートという慎重かつ丁寧な戦いぶりに定評がある。良くも悪くも落ち着いたボクシングをすることが多い。
渡邊はキャリア16年、これが52戦目となるベテランで、タイトルと名の付く試合に出場するのは14度目となる。WBCユース王座やIBFアジア王座、JBC認定前のWBOアジアパシフィック王座を獲得した実績はあるが、JBC公認の日本王座、東洋太平洋王座は手にしたことがない。昨年は5月の東洋太平洋王座決定戦で力石に12回判定負けを喫したが、12月の再起戦で元世界王者のジョニー・ゴンサレス(メキシコ)に競り勝っている。両ガードを固めながら押したり引いたりしながら戦う技巧派で、KO負けが一度しかないように防御と打たれ強さに定評がある。
ともに自分からガツガツと攻め込むタイプではないため、静かなスタートになりそうだ。偵察戦が過ぎたあと、どちらが主導権を握るか注目したい。森は圧力をかけながら渡邊を引き出してカウンターを狙うことになるだろうか。渡邊は防御しつつ森の隙を突いてワンツーやボディブローで応戦することになりそうだ。ジャッジ泣かせの競ったラウンドが続く可能性が高いとみる。(原功)
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