[見どころ!]黒木優子 vs.鈴木菜々江

3月30日(木)後楽園ホール

WBO女子世界アトム級タイトルマッチ

王者・黒木優子(YUKOフィットネス)
vs
挑戦者・鈴木菜々江(シュウ)


黒木=1991年3月28日、福岡県出身の32歳。戦績:29戦20勝(9KO)7敗2分。

鈴木=1992年5月12日、千葉県出身の30歳。戦績:17戦11勝(1KO)5敗1分。


王者 ⇔ 挑戦者
立場を入れ替えての直接再戦 


 黒木と鈴木は昨年9月、今回とは逆の立場で対戦。挑戦者だった黒木が97対93、98対92、98対92の大差で10回判定勝ちを収め、鈴木の初防衛を阻んで戴冠を果たした。約7ヵ月の期間を挟んで実現することになったダイレクトリマッチ。初戦をベースにどちらが何を上乗せしてくるのか注目だ。

 黒木はサウスポーのボクサー型で、2014年から2017年にかけてWBC女子世界ミニマム級王座を5度防衛した実績を持っている。策の鈴木戦は体重を落としての逆2階級制覇だった。これが11度目の世界戦となる。

 ベルト奪回を狙う鈴木は前進しながら積極的に打って出るファイター型で、左右フックの上下打ち分けを得意としている。7ヵ月前は黒木のスキルと戦術の前にポイントを失うかたちとなったが、十分な研究を重ねて再戦に臨むはずだ。

 初戦で完勝している黒木は持ち味のアウトボクシングをベースに序盤から主導権掌握を狙うものと思われる。これに対し接近戦を狙う鈴木は相手の可動範囲を狭めるための仕掛けが必要だろう。長距離での戦いの時間が長ければ黒木のペース、接近戦が続くようならば鈴木のペースとみていいだろう。(原功)

東日本ボクシング協会

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