[見どころ!]山内涼太 vs.永田丈晶

4月1日(土)後楽園ホール
日本フライ級王座決定戦


1位・山内涼太(角海老宝石)
vs
7位・永田丈晶(協栄)

山内=1995年1月15日、大阪府出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:11戦9勝(8KO)2敗。

永田=1997年12月11日、熊本県出身の25歳。左ボクサーファイター型。戦績:4戦全勝。


パワーと経験の山内か
技巧派サウスポーの永田か


 ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が返上して空位になった王座の決定戦。元WBOアジアパシフィック王者で世界挑戦の経験を持つ山内が戴冠を果たすのか、それとも永田がプロ5戦目で王座を獲得するのか。

 山内はアマチュアで53戦(38勝14KO15敗)を経験後、2017年6月にプロデビュー。4連続KO勝ち後に上海(中国)でWBAインターナショナル王座決定戦に臨んだが12回判定で敗れた。2020年8月にWBOアジアパシフィック王者になり、余勢を駆って中谷潤人(MT)の持つWBO王座に挑んだが、サウスポーの王者のテクニックと強打の前に8回TKOで完敗(2022年4月)。7ヵ月後の再起戦(1回TKO勝ち)を経て今回の試合に臨む。左ジャブで切り込んで右に繋げる攻撃パターンを持っている。

 永田もアマチュア出身者で、熊本工業高校から中央大学で58戦38勝(4KO)20敗の戦績を残している。2年前の6月に6回判定勝ちでプロデビューした。2戦目と3戦目はジャッジの見解が割れる判定だったが、4戦目では日本8位にランクされていた中嶋憂輝(角海老宝石)に8回判定で完勝。これで挑戦圏内に入り今回の王座決定戦のチャンスを得た。タイミングのいい右ジャブを突いて左に繋げるサウスポーで、上下の打ち分けも巧みだ。

 左右の構えの違いはあるものの両者とも基礎がしっかりした選手で、序盤で大崩れするイメージはない。試合はリードブローの突き合いで始まりそうだが、ここで主導権を握った方が優位に立つだろう。パンチ力とプロでの経験で勝る山内にアドバンテージがあるとみるが、力み過ぎて空回りするようだと永田のスキルに絡め取られる可能性もある。(原功)

東日本ボクシング協会

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