[見どころ!]重岡優大 vs.ウィルフレド・メンデス

4月16日(日)国立代々木競技場第2体育館

WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦
重岡優大(ワタナベ)
vs
ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)


重岡=1997年4月16日、熊本県出身の26歳(試合当日が誕生日)。左ファイター型。戦績:6戦全勝(4KO)。

メンデス=1996年11月10日、プエルトリコ出身の26歳。左ボクサー型。戦績:20戦18勝(6KO)2敗。

強打 vs 技巧
サウスポー対決は重岡にアドバンテージ

 重岡はWBC王者のパンヤ・プラダブシー(タイ)に挑む予定だったが、王者がインフルエンザにかかったため試合は中止。4月に入ってWBCが暫定王座の設置を認定し、メンデスが来日して重岡と対戦することになった。

 重岡はアマチュアで91戦81勝(21KO)10敗の戦績を残し、2019年10月にプロデビュー。3戦目にミニマム級の日本ユース王座、4戦目にWBOアジアパシフィック王座、6戦目に日本王座を獲得してきた。圧力をかけながら前に出て自慢の強打を振るう攻撃型のサウスポーだ。試合当日が26歳の誕生日にあたるだけに高いモチベーションを持ってリングに上がるものと思われる。

 メンデスはスピードとテクニックを売りにするサウスポーのボクサー型で、2019年8月から2021年12月までWBO王座に君臨していた実績を持つ。谷口将隆(ワタナベ)に11回TKOで敗れて無冠になったあとは2連勝を収めている。「いつ試合のオファーが来ても対応できるように普段からトレーニングと節制を続けていた」というが、どれだけ心身両面のコンディションを整えられるかがカギといえそうだ。

 両者の戦闘スタイルから考えて重岡がプレッシャーをかけ、メンデスが迎え撃つ展開になることは間違いないだろう。元王者のスキルを軽視することは危険だが、ここは重岡の圧力が上回りそうだ。メンデスは決して打たれ強いタイプではないだけに重岡のKO勝ちの可能性が高いとみる。(原功)

東日本ボクシング協会

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