[見どころ!]佐川遼 vs.松本圭佑

2023年4月18日(火)後楽園ホール
日本フェザー級王座決定戦
1位(元王者)佐川遼(三迫)
vs
2位・松本圭佑(大橋)

佐川=1994年3月13日、青森県出身の29歳。右ボクサーファイター型。戦績:14戦12勝(7KO)2敗。

松本=1999年7月17日、神奈川県出身の23歳。右ボクサーファイター型。戦績:7戦全勝(7KO)。

経験の佐川 若さと勢いの松本
序盤から緊迫した展開か

 阿部麗也(KG大和)が返上して空位になった王座を元王者で現1位の佐川と、親子2代王者を狙う2位の松本が争う。ともに長身で右ストレートという切り札を持つ強打者だけに初回から目の離せない試合になりそうだ。

 佐川はアマチュアで84戦(62勝22敗)を経験後、2016年12月にプロデビュー。2戦目に2回TKO負けを喫したものの6戦目には世界挑戦経験者の松本亮(大橋)に3回TKO勝ちを収めて評価を上げ、2019年9月に阿部を下して空位の日本フェザー級王座を獲得した。2度防衛後、丸田陽七太(森岡)に7回TKOで敗れ失冠。その後、再起第2戦で元世界王者の久保隼(真正)を3回KOで下している。2度の挫折を味わっているが、国内の実力者との対戦も多く14戦の中身は濃い。

 松本もアマチュア出身者で、こちらも高校、大学で95戦(80勝30KO15敗)を経験している。佐川と同じ東京農大の卒業で、6学年違いということになる。佐川が日本王者だった2020年8月に4回TKO勝ちでプロデビューし、ここまで7試合すべてKOで終わらせている。多くの試合で潜在能力の高さを感じさせてはきたが、まだ真の実力を測る相手との対峙はない。

 ふたりとも右ストレート、顔面とボディに打ち分ける左フックが主武器で、カウンターもとれる。したがって初回から緊迫した主導権争いが展開されるものと思われる。最長で5ラウンドまでしか戦ったことのない松本は前半で決着をつけるか、中盤に入る前に大きなダメージを与えておきたいところだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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