[見どころ!]宇津木秀 vs.仲里周磨

4月26日(水)後楽園ホール
日本ライト級タイトルマッチ
王者・宇津木秀(ワタナベ)
vs
1位・仲里周磨(オキナワ)


宇津木=1994年5月6日、埼玉県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:12戦全勝(10KO)。

仲里=1996年9月24日、沖縄県出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:17戦12勝(7KO)2敗3分。


伸び盛りの宇津木のV3戦
親子王者狙う仲里


 昨年2月に日本ライト級王座を獲得した宇津木の3度目の防衛戦。世界挑戦経験者の仲里繁氏を父に持つ仲里は2度目の日本王座挑戦となる。ふたりとも攻撃力があるだけにスリリングな試合が見られそうだ。

 宇津木はアマチュアで108戦81勝(23KO)27敗の戦績を残して2018年3月にプロデビュー。8回戦を6度経験後、昨年2月の初10回戦で鈴木雅弘(角海老宝石)に9回TKO勝ちを収めて空位の日本ライト級王座を獲得した。6月の初防衛戦を8回TKO、11月のV2戦を3回TKOでクリアしており、早くも国内レベルでは頭ひとつ抜けた存在となっている。バランスのとれた戦力を備えた選手で、左ジャブから繋げる右ストレートに加えボディブローなど攻撃は多彩だ。

 仲里もアマチュア出身者で、こちらは51戦38勝(7KO)11敗2分の戦績を残している。プロデビューは2015年4月、18歳のときだった。以後、8年間に17戦12勝(7KO)2敗3分のレコードを記録している。敗北は、のちに日本&東洋太平洋王者になる三代大訓(ワタナベ⇒横浜光)戦の6回判定負けと、吉野修一郎(三迫)の持つ日本ライト級王座挑戦試合(6回TKO負け)だけだ。吉野戦後は2連勝を収めている。適度に足をつかいながらワンツーで攻め込むことが多く、右ストレートには威力がある。勝てば、元東洋太平洋王者の父親に続く親子王者となる。

 宇津木が左ジャブを突いて距離とタイミングを計り、仲里が飛び込む機会をうかがう展開になりそうだ。王者の左に対して仲里の反応が遅れるようだと前半で明白なポイント差が生じるかもしれない。

 安定感のある宇津木を崩すのは容易ではなさそうだが、挑戦者がどんな策を練って戦うのか注目だ。(原功)

東日本ボクシング協会

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