[見どころ!]重田裕紀 vs.坂井祥紀
4月26日(水)後楽園ホール
日本ウェルター級王座決定戦
1位・重田裕紀(ワタナベ)
vs.
2位・坂井祥紀(横浜光)
重田=1990年10月22日、山口県出身の32歳。左ボクサーファイター型。戦績:12戦8勝(5KO)2敗2分。
坂井=1991年1月3日、兵庫県出身の32歳。右ボクサーファイター型。戦績:42戦26勝(14KO)13敗3分。
3度目の対決も接戦か
矛の重田、盾の坂井
小原佳太(三迫)が返上して空位になった日本ウェルター級王座を1位の重田と2位の坂井が争う。両者は過去に2度対戦して坂井の1勝1分という結果が出ている。互いに手の内を知っているだけに今回も接戦が予想される。
重田はデビュー戦こそ4回判定負けだったが、その後は5連勝を収めて2017年度の全日本新人王に輝いた。坂井と初対戦したのは日本ウェルター級7位にランクされていた2020年8月のこと。それまでメキシコなど北米を主戦場としていた坂井にとっては日本での初試合だった。結果はジャッジ三者が78対74で坂井を支持する明白な判定勝負だった。2年後の昨年10月、両者は日本王座への挑戦権をかけて再び拳を交えた。重田は3回に2度のダウンを奪うなど前半をリード。しかし、そこから坂井が巻き返して引き分けに持ち込み、勝者扱いを受けて挑戦権を手にした。その後、小原が王座を返上したため今回の3度目の対戦が実現することになった。
サウスポーの重田は左ストレートを主武器にするボクサーファイター型で、これが初の10回戦となる。
坂井は2010年6月にメキシコでプロデビューし、WBCユース王座を獲得したこともあるが、2018年から2019年にかけてアメリカで4連敗を喫したのを機に帰国。初戦で重田に勝ったあと2021年4月に小原の持つ日本王座に挑んだが10回判定負け。8ヵ月後、今度は豊嶋亮太(帝拳)の持つ東洋太平洋&WBOアジアパシフィック王座に挑戦したが判定で敗れた。13度の敗北はすべて判定によるもので、芯を外す防御技術とタフネスに定評がある。
王座のかかる3度目の対決だけに互いにモチベーションは高いものがあるはず。半年前にダウンを奪った感触が残っている重田が左ストレートを狙いながら積極的に仕掛け、長丁場の戦いに強い坂井が迎え撃つ展開になりそうだ。(原功)
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