[見どころ!]ジョシュア・フランコ vs.井岡一翔

6月24日(土)大田区総合体育館

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ

王者ジョシュア・フランコ(アメリカ)
vs.
挑戦者・井岡一翔(志成)

フランコ=1995年10月27日、アメリカのテキサス州サンアントニオ生まれの27歳。右ファイター型。戦績:23戦18勝(8KO)1敗3分1無判定試合。

井岡=1989年3月24日、大阪府出身の34歳。右ボクサーファイター型。戦績:32戦29勝(15KO)2敗1分。


半年後の直接再戦
今回も終盤勝負の接戦か

 両者は昨年大晦日、王座統一戦で拳を交え12回引き分けという結果に終わった。フランコはWBA王座、井岡はWBO王座をそれぞれ防衛。その後、井岡は中谷潤人(MT)との指名防衛戦を課されたが、王座を返上して今回の再戦に臨むことを選択した。両選手の総合力は拮抗しており、今回も終盤勝負の接戦になりそうだ。

 半年前の試合は予想どおりフランコが積極的に攻めて出て、井岡が慎重に迎え撃つという展開になった。中盤以降、井岡のカウンターアタックが冴えはしたが、フランコの攻勢と手数が衰えることはなく最後まで振り分けの難しいラウンドが続いた。ジャッジひとりは115対113でフランコを支持したが、残る二者が114対114のイーブンと採点したためドローという結果に終わった。

 ともに試合を挟むことなく再戦に臨むため、初戦と比べて戦力面で大きな上積みがあるとは考えにくい。よって両陣営が立てる戦略、戦いのなかで考え採用する戦術が勝敗を分けることになりそうだ。 

フランコは序盤から飛ばし、前回よりもボディブローを増やして井岡のスタミナを削りにくるのではないだろうか。井岡は初戦よりも早い段階から正確かつ印象的に迎え撃つ必要に迫られそうだ。半年前の試合では十分に機能したとはいえなかった左のボディ打ちも相手の戦力を削ぐために多用したい。

 どちらかが大きなミスを犯さないと仮定した場合、前半から中盤にかけて明白な差がつく可能性は低いとみる。やはり勝負は終盤までもつれるものと思われる。抜け出すのはフランコか、それとも井岡か。(原功)

東日本ボクシング協会

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