[見どころ!]下町俊貴 vs.大湾硫斗
6月29日(木) 後楽園ホール
日本スーパーバンタム級王座決定戦
2位・下町俊貴(グリーンツダ)
vs.
5位・大湾硫斗(志成)
下町=1996年11月4日、大阪府出身の26歳。左ボクサー型。戦績:19戦16勝(11KO)1敗2分。
大湾=1998年4月16日、沖縄県出身の25歳。右ボクサーファイター型。戦績:11戦10勝(6KO)1敗。
大柄なサウスポー vs 正統派パンチャー
古橋岳也(川崎新田)の引退にともない空位になった王座の決定戦。前戦で世界挑戦経験者に完勝(10回判定勝ち)した下町はフェザー級でIBF14位、WBO15位にランクされている。大湾はアマチュアで49戦の経験を持っており、大柄なサウスポーを相手にどう戦うか注目される。
大町はデビュー3戦目で4回判定負けを喫したものの、以後は2引き分けを挟んで14連勝(10KO)をマークしている。この間、2017年12月には全日本新人王に輝いたうえMVPに選出された。2年後には日本ユース王者になり、昨年12月には世界挑戦経験者のジェオ・サンティシマ(フィリピン)をポイントアウトしている。179センチの長身を生かした懐の深いサウスポーで、テンポよく右ジャブを突いて左ストレートに繋げることが多い。相手が接近してくると左アッパー、右フックで迎え撃つ。
大湾はアマチュアで49戦43勝6敗の戦績を残し、2017年5月にプロ転向。6戦目の日本ユース バンタム級王座決定戦で8回判定負けを喫したが、これが11戦して唯一の敗北だ。2年のブランクを経て戦線復帰し、以後は5連勝(3KO)と調子を上げている。左ジャブで切り込んで思い切りのいい左フックと右ストレートを打ち込む攻撃型だが、相手の打ち終わりを狙うこともある。
アウトボクシングを狙うと思われる下町に対し、大湾は距離を潰してパンチ力を生かしたいところ。直近の5戦のうち2試合はサウスポーが相手だったため左構えの選手に苦手意識はないだろうが、
自分より11センチ大きな下町には戸惑う可能性もある。下町が先手を取るようだと着々と加点していく展開も考えられるだけに、大湾は序盤から積極的に仕掛けて主導権を握りたい。(原功)
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