[見どころ!]桑原拓 vs.ウラン・トロハツ

7月11日(火)後楽園ホール

東洋太平洋フライ級タイトルマッチ

王者・桑原拓(大橋)
vs
挑戦者 ウラン・トロハツ(中国)

桑原=1995年4月4日、大阪府出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:13戦12勝(7KO)1敗。

トロハツ=1993年3月5日、中国出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:21戦15勝(7KO)4敗2分。

世界ランカー対決は充実の桑原にアドバンテージ

 昨年10月、世界挑戦経験者のジーメル・マグラモ(フィリピン)に12回判定勝ちを収めて王座を獲得した桑原の初防衛戦。挑戦者のトロハツは2019年大晦日に田中恒成(畑中)の持つWBO世界フライ級王座に挑んで3回KO負けを喫しているが、その後は2勝1分と持ち直している。WBA8位、WBC9位、IBF8位にランクされる桑原と、WBA11位に名を連ねるトロハツ。注目の世界ランカー対決だ。

 桑原はアマチュア時代にインターハイ、国体優勝など68戦50勝18敗の戦績を残し、東京農大を経て2018年5月にプロに転向した。

以後、5年間に13戦して12勝(7KO)1敗の戦績を残している。唯一の黒星は2年前、日本王座決定戦でユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に10回TKOで敗れたものだ。その後はマグラモ戦を含めて4連勝(3KO)を収めている。スピードと機動力に加え、今年3月の無冠戦では51秒の間に2度のダウンを奪って圧勝するなどパンチ力にも磨きがかかってきた。

 中国ウイグル地区ウルムチ出身のトロハツはデビューから5戦目までに3敗を喫したが、2017年以降は16戦13勝(7KO)1敗2分の戦績を残している。敗北は田中戦で、引き分けのひとつは今年1月の木村翔(花形)戦だ。田中との試合は完敗だったが、本来は体力があってディフェンス力も高い選手として知られる。

 桑原が足をつかいながら左ジャブを差し込んで主導権掌握を狙い、トロハツがガードを固めながら左右フック、右アッパーで応戦する展開が予想される。スピードと攻防の幅で上回る桑原が有利とみるが、中盤以降の体力勝負になった場合はリスクが高まりそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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