[見どころ!]坂井祥紀 vs.能嶋宏弥

9月2日(土)後楽園ホール

日本ウェルター級タイトルマッチ

王者・坂井祥紀(横浜光)
vs
挑戦者・能嶋宏弥(薬師寺)


坂井=1991年1月3日、兵庫県出身の32歳。右ボクサーファイター型。戦績:43戦27勝(15KO)13敗3分。

能嶋=1995年8月24日、富山県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:13戦11勝(5KO)1敗1分。

中近距離で戦いたい坂井
左が生命線の能嶋

 今年4月、日本ウェルター級王座決定戦で重田裕紀(ワタナベ)に2回TKO勝ちを収めて戴冠を果たした坂井の初防衛戦。挑戦者の能嶋は元WBOアジアパシフィック ミドル級王者。本来のウェルター級に戻って日本王座に挑む。

 坂井は2010年にメキシコのロスモチスでプロデビューし、2019年までメキシコやアメリカを主戦場としていた。4連敗したのを機に帰国し、2000年8月に国内デビューを果たした。その時点で37戦のキャリアがあり、十分な実力を備えていたといえる。小原佳太(三迫)、豊嶋亮太(帝拳)には敗れたが、今年4月に王座を獲得した。43戦して一度もKO負けがない打たれ強さやスタミナが持ち味の好戦型だ。

 能嶋はアマチュアを経て2019年3月にプロデビュー。9戦目まではウェルター級で戦ったが、10戦目にスーパーウェルター級に上げた。次戦ではミドル級で野中悠樹(渥美)を6回TKOで破りWBOアジアパシフィック王座を獲得。5ヵ月後の初防衛戦後に王座を返上して本来のウェルター級に戻ってきた。

 アップライトに近い構えから左ジャブを飛ばして右ストレートや右フック、右アッパーに繋げる攻撃パターンを持っているが、直近の試合では前に出てくる相手を持て余して不本意な8回引き分けという結果に終わっている。

 左ジャブでペースを握りたい能嶋、距離を潰して中近距離の戦いに持ち込みたい坂井。初回から主導権争いが展開されるものと思われる。経験値や耐久力で勝る坂井に分があるとみるが、能嶋のスピードと左に対応が遅れるようだと勝負がもつれる可能性がありそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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